税務相談・問い合わせをチケット化|メール/電話のやり取りを履歴で残す運用設計
顧問先からの相談は、件数が増えるほど「忘れた」「言った/言わない」「経緯が分からない」が起きやすくなります。
メールや電話だけで回していると、担当者の頭の中に経緯が残る/返信の優先度が揺れる/引継ぎで止まるが発生しがちです。
そこで、相談を“チケット(案件)”として残す設計を整理します。
このページの要点
・問い合わせは「分類+優先度+状態」で整理すると漏れにくい
・履歴(誰がいつ何を判断したか)を残すと、引継ぎが軽くなる
・テンプレで「必要情報」を揃えると、往復回数が減る
・顧問先側の入力負担を増やさずに、精度を上げる工夫がある
1. 相談をチケット化するメリットは「後から説明できる」こと
税務相談は、回答の正しさだけでなく「どう判断したか」が重要になる場面があります。
チケット化しておくと、経緯が残り、担当が変わっても同じ線で動けます。
- 相談内容(要点)
- 必要資料(添付・確認事項)
- 回答方針(判断の根拠のメモ)
- 対応履歴(やり取りのログ)
2. 分類は“税理士の頭の中”に寄せすぎない
分類を専門用語で揃えすぎると、受付時点で止まります。最初は業務フローに寄せる方が回ります。
- 月次:仕訳/経費/売上/預金の確認
- 決算:整理仕訳/引当/棚卸/残高
- 申告:提出前確認/修正/追加資料
- 制度対応:インボイス/電子帳簿保存法/その他
分類を“増やす”前に、検索できるようにする
分類が少なくても、顧問先名・期間・キーワードで探せる方が現場は楽です。分類の増設は運用が落ち着いてからで十分です。
3. 状態(ステータス)で「誰の作業待ちか」を揃える
- 受付(新着)
- 確認中(事務所側)
- 資料待ち(顧問先側)
- 回答済(完了)
- 保留(期限があるなら理由を残す)
相談が溜まるときは、だいたい「資料待ち」が埋もれています。状態でまとまって見えるだけで、漏れが減ります。
4. テンプレで往復回数を減らす(顧問先の負担は増やさない)
相談の質を上げるのは、長文フォームではありません。最初の一手で必要情報を揃えるテンプレが効きます。
- 対象期間(いつの話か)
- 取引の種類(売上/仕入/経費 など)
- 金額と相手先(分かる範囲で)
- 添付の有無(レシート/請求書/契約書など)
「全部書いてください」ではなく、「分かる範囲でOK」と書いておくと、顧問先は動きやすいです。
5. 監査ログは“必要なところだけ”残す
ログは取りすぎると見ません。税理士業務の相談なら、次のイベントだけでも価値があります。
- 受付/担当割当
- 重要な回答(確定)
- 添付の閲覧・ダウンロード
- 完了・再オープン
まとめ
税務相談や問い合わせは、チケット化して履歴を残すだけで、対応漏れと引継ぎの負担が減ります。
分類・状態・テンプレの3点を最小構成で揃え、必要な部分だけログを残す。これが一番回りやすい形です。
本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する
株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。
株式会社インテンス(公式サイト)