税理士事務所・税理士法人向け

税理士事務所の顧問先ポータル設計 資料回収・期限管理(インボイス/電子帳簿保存法)

Webシステムのカスタマイズ制作

税理士事務所・税理士法人では、顧問先(関与先・クライアント)とのやり取りや年末調整・申告業務が、メール・紙・電話・チャットなどに分散しやすくなります。
繁忙期は特に、資料回収の電子化(ペーパーレス化)や提出状況の見える化が追いつかず、「最新の依頼がどこにあるか」「未提出はどこか」「差戻しが止まっていないか」「期限が近いのはどれか」を探す時間が増えがちです。
顧問先ポータルを用意して、領収書・請求書など証憑の提出(アップロード)から、インボイス制度・電子帳簿保存法の確認、e-Tax(電子申告)前のチェックと差し戻し、既読確認、未提出リマインド、期限アラートまでを一本の流れにすると、確認の往復が減り、判断もしやすくなります。
また、拡張オプションとして 生成AIアシスト機能 を組み合わせると、差戻し・催促・要点整理の下書きや、追いかけの優先順位づけまで補助でき、顧問先とのやり取りにかかる時間を短縮しやすくなります。
このページでは、「顧問先ポータルサイトの設計(画面構成・権限・項目)」「顧問先(クライアント)からの相談・依頼」「年末調整・法定調書の資料回収(提出状況/未提出/差戻し)」「月次試算表やレポート共有(閲覧履歴)」「申告・納付期限の管理」「職員のタスク進捗」を、1つのWebシステムで追えるようにする考え方と画面構成イメージをご紹介します。

税理士業務の「顧問先ポータルサイト」と業務進捗の見える化

こんな税理士事務所・税理士法人の方に向いています

  • 関与先(顧問先)からの相談・依頼がメール・電話・チャットに散らばり、「誰が何を持っているか」が分かりにくい。
  • 年末調整や法定調書の資料回収が、Excelや紙・PDFのメール添付中心で毎年バタバタしてしまう。
  • 試算表や月次レポートを顧問先(クライアント)に共有しているが、「どこに置いたか」「どこまで見てもらえたか」が追いにくい。
  • 申告・納付期限のスケジュールが、人の頭や個人カレンダーに依存しており、事務所全体で一覧しづらい。
  • 職員ごとの担当件数やタスクの偏りが見えにくく、繁忙期の残業・負荷調整に苦労している。
  • 既存のグループウェアやファイルサーバーを使っているが、「税理士業務ならでは」の管理がしにくいと感じている。

顧問先ポータルサイトを作るときは、最初に「顧問先側に見せる情報(提出状況・進捗ステータス・月次レポートなど)」と「所内専用の情報(チェック状況・差戻し理由・内部メモなど)」を分けて考えると、要件定義と画面構成が決めやすくなります。

このページで扱うシーン

各シーンの下に、ダッシュボード(管理画面)の画面イメージ(モック)を用意しています。

1分でわかる運用シナリオ

画面の雰囲気だけでなく、「作業の結果がどう残るか」まで、代表的な3パターンでイメージできるようにまとめます。

年末調整:依頼→提出→差し戻しを一本で回す

依頼提出確認/差し戻し履歴/CSV
依頼対象者と期限を指定し、メール+ポータル通知で送付します。
提出源泉徴収票・控除証明書などをアップロードします。
確認/差し戻し不備はテンプレで返し、再提出期限も残します。
履歴/CSV提出状況と差し戻し履歴が残り、来年の段取りにも使えます。

結果物のイメージ

未提出一覧(例)

顧問先提出状況期限メモ
ABC工業未提出(0/3)12/10扶養申告書が未着
DEF商事確認中(2/3)12/12保険料控除のみ差し戻し
GHIサービス提出済(3/3)12/08最終チェック待ち

顧問先に届く依頼メール(例)

件名:【年末調整】書類提出のお願い(提出期限:12/10)
宛先:ご担当者さま

年末調整の資料提出をお願いします。
ポータルの「年末調整」から、下記をアップロードしてください。

・扶養控除等(異動)申告書
・保険料控除証明書(該当者のみ)
・源泉徴収票(転職がある場合)

提出期限:12/10(火)
不明点があれば、このメールに返信いただくか、ポータル内の「質問」からご連絡ください。

月次資料回収:領収書・請求書の提出を「迷わせず・漏らさず」

依頼提出確認/差し戻し履歴/CSV
依頼今月分の提出対象(領収書・請求書・通帳など)と期限を提示します。
提出スマホ撮影・ドラッグ&ドロップで提出できます。
確認/差し戻し不足は理由テンプレで返し、やり取りを短くします。
履歴/CSV提出日・確認状況が残り、回収の優先度付けに使えます。

結果物のイメージ

差し戻し理由テンプレ(例)

差し戻し理由:画像が不鮮明
コメント:日付と金額が読み取れません。明細がはっきり写るように、再度撮影してアップロードしてください。
再提出期限:今週金曜まで

CSV出力(例:回収状況)

client,month,status,last_submit,staff
ABC工業,2026-01,未提出,,佐藤
DEF商事,2026-01,確認中,2026-01-08,田中
GHIサービス,2026-01,提出済,2026-01-07,田中

電子申告前チェック:確認の往復を減らして期限を守る

依頼提出確認/差し戻し履歴/CSV
依頼申告前の確認項目と提出物をまとめて提示します。
提出チェック回答と資料添付を受け取り、一覧で追えます。
確認/差し戻し未確定ポイントを差し戻しで明確にします。
履歴/CSV確認履歴と期限状況が残り、後から根拠を追えます。

結果物のイメージ

チェック依頼(例)

確認項目:
[ ] 売上計上漏れがない(請求書の発行分を含む)
[ ] 期末在庫の数量・評価を確認済み
[ ] 消費税の課税/免税・簡易課税の適用を確認済み
[ ] 納付方法(振替/ダイレクト納付/クレカ等)を決定済み

申告・納付の期限ボード(例)

顧問先税目期限状況
ABC工業法人税03/31確認中
DEF商事消費税03/31差し戻し
GHIサービス所得税03/15準備OK

クリックで流れを追えるミニデモ(疑似遷移)

※実装前の共有用に、画面遷移の雰囲気と「何が残るか(結果物)」を切り替えて見られるようにしています。実際の運用に合わせて、項目や導線は変えられます。

1.依頼
表示中:年末調整

右側の「結果物」が切り替わります。画面は参考用のモックです。

年末調整:依頼を出すとどう残るか

対象者・期限・依頼内容がセットで残り、未提出の人だけが自動で追いかけ対象になります。

依頼名:年末調整(2025年分)
期限:12/10
対象:役員2名/従業員18名(合計20名)
未提出:7名
通知:メール+ポータル通知(自動リマインド:期限3日前/期限当日)

年末調整:提出が集まるとどう見えるか

提出状況が顧問先別・人別に見え、ファイルも履歴に紐づきます。

氏名提出差し戻し最終更新
山田 太郎提出済なし12/06 14:10
佐藤 花子提出済1回12/07 09:22
鈴木 次郎未提出--

年末調整:差し戻しはどう残るか

理由がテンプレで残るので、電話で説明し直す回数を減らしやすくなります。

差し戻し(テンプレ選択):
・保険料控除証明書の対象が不足しています
追記:
・「地震保険」の証明書が未添付でした。画像でOKです。
再提出期限:12/09 18:00

年末調整:履歴・CSVはこう残せます

提出状況や差し戻し回数をCSVに出して、所内の進捗会議にも使えます。

person,status,returned,updated
山田太郎,提出済,0,2025-12-06 14:10
佐藤花子,提出済,1,2025-12-07 09:22
鈴木次郎,未提出,0,

月次資料回収:依頼を出すとどう残るか

提出対象(領収書・請求書など)と期限が固定され、依頼の行方が追えます。

依頼名:月次資料(2026年01月)
期限:02/05
対象:領収書/請求書/通帳コピー
未提出:ABC工業、JKL不動産、MNO建設

月次資料回収:提出が集まるとどう見えるか

ファイルが月単位でまとまり、確認前のものだけを拾えます。

受領ログ(抜粋)
2026-01-08 10:15  ABC工業  領収書_1-15.pdf  受付
2026-01-08 10:16  ABC工業  請求書_1-10.pdf  受付
2026-01-08 10:18  ABC工業  通帳_1月.jpg      受付

月次資料回収:不足はどう返すか

差し戻し理由を選んで返すと、顧問先側にも履歴が残ります。

差し戻し理由:明細が欠けています
コメント:1/12の領収書が途中で切れています。全体が写るように再撮影をお願いします。

月次資料回収:回収状況をCSVに出す

所内の担当割りや、未提出の追いかけ優先度付けに使えます。

client,month,status,last_submit,staff
ABC工業,2026-01,確認中,2026-01-08,田中
JKL不動産,2026-01,未提出,,佐藤
MNO建設,2026-01,未提出,,佐藤

電子申告前チェック:依頼を出すとどう残るか

チェック項目と提出物をまとめ、申告・納付期限に向けて「やること」を固定できます。

依頼名:電子申告前チェック(2025年度)
期限:03/10
項目:売上/在庫/消費税/納付方法/役員報酬 ほか

電子申告前チェック:回答が集まるとどう見えるか

回答は一覧で追え、未回答だけを拾って確認できます。

顧問先回答添付状況
ABC工業回答済2件確認中
DEF商事未回答0件要リマインド
GHIサービス回答済1件準備OK

電子申告前チェック:差し戻しはどう残るか

「どこが未確定か」が履歴で残るので、期限前の取りこぼしを減らしやすくなります。

差し戻し:
・期末在庫の数量が未確定です
追記:
・棚卸表(概算でも可)をアップロードしてください。

電子申告前チェック:期限と状況を一覧で出す

税目ごとの期限とステータスを並べて、所内で共有できます。

client,tax,deadline,status
ABC工業,法人税,2026-03-31,確認中
DEF商事,消費税,2026-03-31,差し戻し
GHIサービス,所得税,2026-03-15,準備OK

現場で起きがちな運用上の課題

パターン1: 顧問先(関与先)とのやり取りがツールごと・担当者ごとに分散

顧問先(関与先)からの質問や依頼が、メール・電話・チャット・FAXなど複数チャネルで入ってきて、担当者の受け皿に依存しているケースです。
「どこまで対応したか」「誰がボールを持っているか」を事務所全体で把握しづらく、抜け漏れチェックや引き継ぎに余計な時間がかかりがちです。

パターン2: 年末調整・申告業務の進捗が“担当者の頭の中”に寄りやすい

年末調整や法人・個人の申告業務の進捗が、担当者ごとのExcelやメモで管理されており、所長・マネージャー視点で全体を俯瞰しづらい状況です。
繁忙期になると、「提出状況(提出済み/未提出)」「差戻し中」「期限が迫っている案件」を確認する作業そのものが負担になりがちです。

パターン3: 顧問先ごとの契約内容・業務範囲が見えづらく、“確認作業”が増える

顧問先(クライアント)ごとの料金や業務範囲、オプション業務の有無が、契約書や見積書のファイルにしか記録されておらず、職員全員が共通認識を持ちにくいケースです。
新しい担当者が引き継いだときに、「どこまで含まれている契約か」を確認するのに時間がかかったり、顧問先との認識差がトラブルにつながることがあります。

パターン4: 職員ごとのタスク量や混雑が見えず、繁忙期の負荷分散が難しい

それぞれの担当者が真面目にこなしていても、「誰にどれだけ仕事が偏っているか」「今週・来週の余裕がどの程度あるか」が数字で見えない状態です。
結果として、負担の大きい職員に仕事が集中したり、ギリギリになって他のメンバーにヘルプをお願いする形になりがちです。

ダッシュボード(管理画面)構成イメージ集

シーン1

関与先からの相談・依頼を案件(チケット)化して進捗を管理したい

顧問先(関与先)からの相談・依頼を、メールの往復ではなく専用フォーム経由で受け付け、案件(チケット)として管理するイメージです。

  • 関与先名・担当者名・連絡先
  • 相談の区分(税務相談/節税提案/資金繰り/相続・事業承継 など)
  • 内容の概要と希望する回答期限
  • 担当税理士・担当職員のアサイン状況
  • ステータス(受付/対応中/顧問先確認中/完了 など)
  • 添付ファイル(資料・スクリーンショット等)と対応履歴
  • 未提出の自動リマインド(◯日経過で自動送信/ポータル通知)

顧問先ごと・担当者ごと・案件の種類ごとに絞り込める一覧を用意しておくことで、「今どの顧問先からどんな依頼が来ているか」「誰がボールを持っているか」が一目で分かるようになります。
顧問先ポータルサイト側にも、受付状況(受付済み/対応中/回答済み)の表示を出しておくと、「確認の電話」や「行き違い」が減らしやすくなります。

画面イメージ:顧問先からの相談・依頼受付フォーム+チケット一覧

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン2

年末調整・法定調書の資料回収状況を一目で確認したい

年末調整や法定調書の資料回収状況を、顧問先ごと・従業員ごとに一覧できるポータル画面のイメージです。

「法定調書 資料回収 進捗 税理士」で探している方が困りやすいのは、提出状況の集計・未提出の催促・差戻しの追跡が、メール添付とExcelの往復になってしまう点です。
そこで、顧問先ごとの提出状況(提出済み/未提出/差戻し中)を一覧し、差戻し理由をコメントで残せる形にすると、確認と催促の手間がまとまりやすくなります。

  • 顧問先ごとの年末調整対象人数・対象従業員リスト
  • 源泉徴収票・保険料控除証明書などの提出状況(提出済み/未提出)
  • 未提出一覧(関与先・従業員単位での絞り込み)
  • クライアント側の入力フォーム(従業員情報の登録・修正)
  • 事務所側のチェック状況・差戻しコメント(差戻し理由の履歴)
  • リマインド送信履歴(いつ・誰に・何を催促したか)
  • 進捗ステータス(資料回収中/事務所処理中/完了)

顧問先ごとに「何が提出済みで、何が未提出か」を色分けしておくことで、繁忙期でも優先すべき顧問先を見極めやすくなります。
関与先側には、「あと何が足りないか」「差戻しがあるか」が分かる表示を出すと、追加提出や再提出がスムーズになりやすいです。

画面イメージ:年末調整・法定調書ポータル(顧問先別の資料提出状況一覧)

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン3

月次試算表やレポートを顧問先ごとに安全に共有したい

月次試算表やレポートを、顧問先専用のポータル画面からダウンロード・閲覧できるようにするイメージです。

「税理士 月次レポート 共有 閲覧履歴」を探す背景には、メール添付だと“見たかどうか”が追えず、最新版の取り違えや誤送信も不安、という事情があります。
ポータルで月次レポートを共有し、閲覧履歴(誰がいつ開いたか)と未閲覧の一覧が出るだけでも、フォローの優先順位が付けやすくなります。

  • 顧問先ごとの「ファイルボックス」(試算表PDF・グラフ・コメント付きレポート)
  • 閲覧履歴(誰がいつどのファイルを開いたか)
  • 未閲覧一覧(今月分を見ていない顧問先・関与先の抽出)
  • 簡単なチャット欄やコメント欄(試算表への質問・補足説明)
  • 重要指標(売上・利益・資金繰りなど)の簡易ダッシュボード

メール添付ではなくポータル経由で共有することで、誤送信リスクの低減や、過去分を含めた「どこに何があるか」の管理がしやすくなります。
所内側で「アップロード未完の顧問先」「未閲覧の関与先」を一覧できるようにしておくと、声かけの優先順位も付けやすくなります。

画面イメージ:顧問先ごとの月次レポート共有ダッシュボード

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン4

税務申告・納付期限を事務所全体で見える化したい

法人税・消費税・所得税・償却資産税などの申告・納付期限を、顧問先(関与先)ごとに整理したカレンダービューのイメージです。

  • 税目ごとの申告・納付期限(自動計算 or マスタ登録)
  • 関与先ごとの対象税目・対象期
  • 業務ステータス(資料回収中/申告書作成中/チェック中/電子申告済/納付確認済 など)
  • 期限までの残日数や、期限超過のアラート表示

「申告期限管理」を事務所全体で見られる形にしておくと、月ごとの山場や担当の偏りが見えやすくなります。
まずは主要税目だけ、顧問先別に期限と担当者・ステータスが並ぶ最小構成から始めるのが現実的です。

画面イメージ:税務申告・納付期限カレンダー(税目別・顧問先別の進捗一覧)

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン5

顧問先ごとの業務メニュー・料金・対応履歴を整理したい

顧問先ごとの「契約メニュー」と「対応履歴」を1画面で確認できる管理画面のイメージです。

  • 月次顧問・決算申告・給与計算・年末調整・資金繰り支援などの業務メニュー
  • 料金・請求サイクル・更新月・値上げ履歴
  • 主担当税理士・サブ担当職員
  • 最近の主要な対応履歴(スポット相談・資料作成など)

顧問先(クライアント)からの相談に対して、「契約範囲内かどうか」「追加提案の余地があるか」をその場で判断しやすくなります。
引き継ぎのときにも、過去のやり取りを時系列で追いやすい構成です。

画面イメージ:顧問先別の業務メニュー・料金・対応履歴ビュー

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン6

職員ごとのタスク進捗と負荷状況をダッシュボードで把握したい

事務所内のタスクを職員ごとに集約し、「誰にどれだけ仕事が載っているか」を見える化するダッシュボードのイメージです。

  • 職員ごとの担当顧問先数・未完了タスク数
  • 今週・来週の申告・年調タスク件数
  • 想定残業時間・混雑度(色分け)
  • 直近数週間のタスク完了件数の推移

所長・マネージャー視点で、早めに負荷の偏りに気付けるようにしておくことで、前倒しのタスク配分やヘルプ調整がしやすくなります。

画面イメージ:職員別タスク進捗・負荷ダッシュボード

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

Webシステムでどう楽にしていけるか

  1. 1. 顧問先ポータルサイトの設計(画面構成・権限・項目)を先に固める

    まず「顧問先側に見せる情報」と「所内専用の情報」を切り分け、入口(受付フォーム/資料提出/レポート閲覧)と一覧(提出状況一覧/チケット一覧)を決めます。
    ここが決まると、必要な項目(顧問先・担当者・期・税目・ステータスなど)が自然に見えてきて、要件定義が進みやすくなります。

  2. 2. 年末調整・法定調書の資料回収を「提出状況/未提出一覧/差戻し」まで一通り用意する

    いちばん手戻りが出やすいのは、「何が足りないか」が分からない状態と、「差戻し理由が伝わっていない状態」です。
    提出状況の一覧に加えて、未提出一覧・差戻しコメント・リマインド履歴まで持たせると、繁忙期の確認作業が減りやすくなります。

  3. 3. 顧問先(関与先)からの相談・依頼を「案件(チケット)」として一元管理

    メールや電話ベースのやり取りを残しつつも、顧問先・案件単位のチケットとして記録できるようにすると、「抜け漏れがないこと」を一覧で確認できます。
    ステータスや担当者を固定のマスタで持たせておくと、担当交代時も引き継ぎが軽くなります。

  4. 4. 月次試算表・レポート共有は「ファイルボックス+閲覧履歴」で運用する

    共有は「アップした/送った」だけだと不安が残りやすいので、閲覧履歴や未閲覧一覧があると運用が落ち着きます。
    併せてコメント欄を用意しておくと、レポートの補足や質問のやり取りも同じ画面にまとめられます。

  5. 5. 申告・納付期限は「顧問先×税目×期×担当×ステータス」の最小構成で見える化

    期限カレンダーは後から拡張できます。まずは主要税目だけでも、期限・担当者・進捗ステータスが並ぶ状態を作ると、山場の把握とヘルプ調整がしやすくなります。

  6. 6. 職員のタスク進捗と負荷状況を、数字で把握できる形にする

    タスクを細かく分解しすぎなくても、「顧問先×期×税目」程度の単位で未完了件数が見えれば、負荷の偏りに気付きやすくなります。
    所長・マネージャーが画面を見れば、今週・来週どこが厳しいかが分かる状態を目指します。

拡張オプション:生成AIアシストで差戻し・催促・要点整理を短縮

このページで紹介している顧問先ポータルは、資料回収と期限管理を「一本の流れ」にするのが主目的です。
さらに拡張オプションとして生成AIアシスト機能を組み合わせると、繁忙期に重くなりがちな催促・差戻し・要点整理を、担当者が最終確認しつつ、短時間で回しやすくなります。

※ 自動で確定・送信するのではなく、「候補を出す → 担当者が採用/微修正して反映」という使い方を前提にします。

追う:催促の優先順位と「送る前の下書き」

  • 期限・未提出の量・差戻し滞留をもとに、先に追うべき顧問先を候補提示。
  • 催促文の下書きを、短文/丁寧め/要点だけ、など複数パターンで提示。
  • 「期限3日前/当日/翌日」の文面を事前に用意し、送信は担当者が判断。

狙い:催促の漏れと、文面作成の手間をまとめて減らす。

戻す:差戻し理由の候補と再提出期限のセット

  • 不足・不鮮明・対象外など、差戻し理由の候補をテンプレとして提示。
  • 「何が足りないか」を一文で言い切る形に整え、行き違いを減らす。
  • 差戻し時点で再提出期限を必ず残し、追跡の起点を固定する。

狙い:差戻しの往復を短くし、滞留を減らす。

まとめる:やり取りの要点と「次の確認点」を一枚に

  • チケット/コメント/提出ログから要点を抜き出し、案件カードに固定表示。
  • 未確定ポイントを「次に確認すること」として箇条書きで提示。
  • 担当交代時も、過去の経緯を短時間で追えるようにする。

狙い:読み直し時間を減らし、判断を早くする。

迷わせない:顧問先側の提出チェックリストを自動提示

  • 法人/個人、課税区分、年末調整の有無などに合わせて、提出物の案内文を自動生成。
  • 「画像の撮り方」「必要なページ」など、追加提出のガイドを短文で提示。
  • 毎回長文を見せず、「今回必要なものだけ」を前面に出す。

狙い:顧問先の迷いを減らし、提出遅れを減らす。

画面への組み込みイメージ(例)

  1. 案件詳細/差戻し画面に「AIで下書き」ボタンを置く
  2. 右側に候補(要点/差戻し文/催促文)をカードで表示
  3. 採用すると、本文やコメント欄に反映(最終確認は担当者)

画面イメージ:案件詳細(差戻し・コメント)+生成AIアシスト

小さく始めるならどこからか

税理士業務は範囲が広く、すべてを一度にまとめようとすると進みにくくなります。
初期段階では、次の 2〜3 点に絞ってスタートするケースが多いです。

  • 顧問先(関与先)からの相談・依頼を受け付ける簡易フォームと、チケット一覧画面。
  • 年末調整(または法定調書)の資料回収を、提出状況一覧・未提出一覧・差戻しコメントまで含めてWeb化した画面。
  • 一部の顧問先向けに、試算表PDFを載せるシンプルなポータル(ファイルボックス+閲覧履歴)画面。

こうした小さな単位でも、「どの顧問先で何が止まっているか」「次に声をかけるべき先はどこか」が見えやすくなります。
そのうえで、期限カレンダーや職員ダッシュボードなどは、実際の運用を見ながら段階的に広げていく形が現実的です。

ご相談いただくときのポイント

ご相談時には、次のような情報があると話を進めやすくなります。

  • 現在お使いの進捗管理表(年末調整・申告スケジュールなど)のサンプル。
  • 資料回収で使っているフォーマット(提出依頼文、チェックリスト、差戻しの伝え方など)。
  • 顧問先ポータルサイトで「見せたいもの/見せたくないもの」の切り分け方針。
  • まずは整えたい対象(年末調整/法人税申告/月次共有など)の優先順位。
  • 所内のどのメンバーまで関わって検討したいか(所長・マネージャー・担当職員など)。

現在の運用を前提にしながら、「どこをWebで支えると効果が出そうか」を一緒に確認するスタンスです。
士業全体としての活用イメージは、 士業向けWebシステム活用アイデア にまとめていますので、あわせてご覧ください。

導入までの流れ(例)

  1. 現在の事務所サイト、資料回収の方法、顧問先対応の流れを伺い、Web側で整えたいポイントを洗い出します。

  2. 「まずは資料提出の窓口だけ」「相談受付とセット」など、優先順位と導入範囲を決めたうえで、画面構成案・フォーム項目案をこちらでまとめます。

  3. 用語・項目名・注意書き(提出ルールや取扱い)をすり合わせ、事務所の運用に合わせて整えます。

  4. 実装後、テスト環境で操作感と通知内容をご確認いただき、必要に応じて微調整します。

  5. 本番反映後、所内向けの簡易手順(どの場面でどのページを使うか)を用意し、運用開始となります。

税理士事務所・税理士法人でのWebシステム制作について相談したい方へ

「顧問先ポータルサイトの設計(画面構成・権限・項目)から考えたい」「年末調整の資料回収を未提出一覧や差戻しまで含めて整えたい」といった段階でも、ご相談いただけます。

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