「資料請求フォームに、どこまで情報を入れてもらうべきか分からない」 「営業の要望で項目が増え続け、ユーザー離脱が気になっている」 こうした悩みは、多くの Web 担当者・営業企画担当者から聞かれます。
本記事では、資料請求フォームでよく使われる項目を、共通テンプレート と 業種別テンプレート に分けて整理します。 単なる項目一覧ではなく、「なぜその項目が必要なのか」「どこまで必須にするか」 まで含めて設計の考え方を解説します。
資料請求フォームは、単に PDF を送るための窓口ではなく、次のような役割を持ちます。
つまり、「営業活動に必要な情報を集めたい」と「ユーザーの入力負荷を下げたい」の綱引きになります。 このバランスをとるためには、まず 最低限の共通項目 と 業種ごとに本当に必要な追加項目 を切り分けることが重要です。
以下は、業種を問わずほぼ共通で使える「基本テンプレート」です。 ここに挙げたもの以外を追加するかどうかは、必ず「本当に営業にとって必須か?」を確認することをおすすめします。
これらは、後続の営業アクションを決めるための最低限の情報として機能します。 逆に、ここに無い情報を「なんとなく」必須にしていると、離脱の原因になりやすくなります。
ここからは、代表的な業種別に「よく使われる追加項目」のパターンを整理します。 実際のフォーム設計では、共通テンプレートに以下の項目を必要に応じて足していくイメージです。
BtoB の資料請求では、「資料送付=見込み客のシグナル」 であるケースも多く、 ある程度リードの粒度を見極める項目を入れておくと、営業側の優先度付けがしやすくなります。
ここでは、「志望度」と「入学までのタイムライン」 が重要な情報になります。 資料請求フォームである程度の区分を取っておくと、後続の案内(メール・DM)の出し分けがしやすくなります。
不動産系では、資料請求がそのまま 来場予約・内覧予約 につながることも多いため、 後で何度もヒアリングしなくて済むよう、「最初から聞き過ぎない範囲」で条件を整理しておくのがポイントです。
この分野では、センシティブな情報をフォームで取りすぎないことも重要です。 匿名性をある程度保ちつつ、運営側が案内に必要な最低限の情報を押さえられるバランスが求められます。
よくある失敗は、「営業が欲しいから」という理由だけで必須項目が増えていくパターンです。 必須にするかどうかは、次の3つの基準で判断すると整理しやすくなります。
「後から聞いても良い情報」は、できるだけ任意に寄せたほうが、結果的にリード数を増やせるケースが多く見られます。
最後に、本記事の内容を踏まえて自社のテンプレートを作る際のステップを簡単にまとめます。
こうして一度「自社標準」のテンプレートを作っておくと、新しいキャンペーン LP ごとにゼロから悩まずに済みます。 フォーム改善のたびにインテンスのような外部パートナーに相談する場合でも、議論の出発点がそろいやすくなります。
なお、製造業や商社など、業種ごとのサイト構成とセットで資料請求フォームを検討したい場合は、 製造業向けシステム開発例 や 卸売・商社(BtoB企業)向け などの業種別ページもあわせて確認しておくと、 フォーム単体ではなく「サイト全体の導線」の中で役割を整理しやすくなります。