製造業向けWebシステム活用アイデア(生産管理・品質管理・トレーサビリティ)

製造業・工業分野の企業や各種メーカーからWebサイトの制作・改修についてご相談いただく際、製品情報や技術資料の見せ方、展示会後の案内、問い合わせの振り分けなどが話題になることがあります。製品分野や販売方法、顧客層によって事情は異なるため、必要な仕組みも企業ごとに変わります。
研究開発(R&D)や評価部門の業務については、試験条件、評価結果、考察メモ、ロット情報などを後から探せるようにしたい、過去の試験と比較できるようにしたい、といったご相談もあります。

このページでは、既存サイトを活かしながら、製品情報、技術資料、展示会情報、問い合わせ窓口を営業活動や技術説明に利用するためのWebシステム例をご紹介します。
たとえば、型番・品番・仕様条件から製品を検索する機能、図面・仕様書・検査成績書・SDS(安全データシート)などを探せる資料ページ、「技術相談」「見積依頼」「サンプル依頼」など内容別に受け付けるフォームがあります。すべてを導入するのではなく、製品数や顧客層、現在の更新方法を伺ったうえで必要な機能を選びます。

研究開発・評価部門で扱う試験データは、ロット情報や試験条件と関連付けて記録することで、過去結果との比較や原因の確認、ロット単位の履歴調査にも利用できます。既存の生産管理・品質管理システムがある場合は、どの情報をWebシステム側で扱うのかを確認し、役割が重複しないように設計します。
Webサイトで公開する製品情報から、社内で扱う技術情報の管理まで、どの範囲を対象にできるのかを検討する際の参考としてご覧ください。

製造業・工業・各種メーカー業界向け

対象:営業部/技術営業/研究開発(R&D)・評価部門/広報・マーケティング部門

製品点数や技術資料が多いメーカー様からは、目的の情報を探しやすくしたい、営業部門と技術部門で同じ資料を参照したい、問い合わせ内容に合った受付窓口を設けたい、といったご要望を伺います。
その場合、型番・品番・仕様条件による製品検索、図面・仕様書・検査成績書・SDS(安全データシート)などの資料管理、問い合わせの分類(技術相談/見積依頼/サンプル依頼)などが候補になります。必要な機能と公開範囲は、製品構成、顧客層、既存サイトの更新方法を確認して決定します。
研究開発(R&D)・評価部門向けには、試験条件やロット情報と評価結果を関連付け、過去の記録を検索できる仕組みも制作できます。すでに品質管理・生産管理システムを利用している場合は、そのシステムに残す情報と、新しい仕組みで扱う情報を分けて設計します。

製造業向けWebシステム(生産管理・品質管理・トレーサビリティ)のイメージ

このようなご相談に対応できます

製造業・工業分野のお客様から伺うご相談の一例です。似たご要望があれば、現在の運用に合わせて対応方法をご提案します。

  • 製品点数やバリエーションが多いため、用途や仕様から候補を探せるようにしたい。
  • Webサイト内の複数ページに掲載している技術資料(PDF)を、まとめて検索できるようにしたい。
  • 展示会や技術セミナーの申込受付、関連資料、終了後の案内をWeb上でまとめたい。
  • 営業担当者や技術担当者が、商談や問い合わせ対応で共通して使える製品案内を用意したい。
  • 海外代理店向けに、英語の製品情報や資料ダウンロードページを作り直したい。
  • 仕様、在庫、代替品、技術相談、見積依頼など、問い合わせの内容に応じて受付先を分けたい。
  • 研究開発(R&D)・評価部門の試験条件や結果を検索し、過去の評価内容と比較できるようにしたい。

ご相談の多い内容

1. PDFカタログを残しながら、製品を探しやすくしたい

PDFカタログは、製品の全体像をまとめて伝える資料として引き続き利用できます。一方で、用途や仕様条件から候補を探したい場合には、Web上に検索機能や比較ページを追加する方法があります。

2. 技術資料を一つの入口から探せるようにしたい

製品ページ、技術情報ページ、ニュースページなどに掲載している資料を移動せず、資料名・製品名・種類から横断して探せる一覧ページを追加することもできます。

3. 展示会・セミナー後の案内をWebにも残したい

開催前の申込受付だけでなく、当日の紹介製品や講演資料、終了後の問い合わせ先まで同じページに掲載すれば、参加者への案内や次回開催時のページ作成にも活用できます。

4. 問い合わせ・見積依頼の対応状況を共有したい

製品問い合わせ、技術相談、見積依頼、サンプル依頼などをメールで受け付けながら、受付内容と対応状況を一覧画面にも記録する方法があります。メールでの連絡を残したまま、担当者や対応履歴を社内で確認できます。

制作可能なWebシステムの組み合わせ例

既存の企業サイトや製品サイトに、必要な機能だけを追加することも可能です。以下は、製品情報の案内、資料提供、問い合わせ受付などに利用できるWebシステムの例です。

代表的なWebシステム例

  • 用途、材質、使用温度、サイズ、認証区分(例:UL/RoHS/医療向けなど)を選び、条件に合う製品を検索する仕組みです。検索項目は、製品分野やお客様が選定時に確認する条件に合わせて設計します。
    PDFカタログも残しながら、Web上では複数の条件を指定して候補を確認できるようにします。
    旧機種、後継機種、代替品を関連付けて表示すれば、販売終了品を検索した方にも現在案内できる製品を提示できます。
    社内利用も想定する場合は、原価や仕切りなどの非公開情報をログイン後だけ表示する構成も選べます。

  • 取扱説明書、技術資料、図面、仕様書、検査成績書、QC工程表、SDS(安全データシート)、各種証明書を一覧化し、「製品名」「用途」「資料種別」などから検索できるページです。
    問い合わせへの返信時には、該当資料のURLを案内できます。メール添付と併用する場合にも、Web上で現在公開している版を確認できます。
    資料ごとに改定日や版番号を登録し、最新版のみを表示する、旧版も履歴として保管する、といった管理方法を選べます。
    一般公開、会員限定、社内限定など、資料ごとに閲覧範囲を設定することも可能です。

  • 「設備保全向け」「新規ライン立ち上げ向け」「高温環境向け」など、利用目的や使用環境から製品を探せるページです。
    型番やシリーズ名が分からない方にも、用途を選びながら候補製品を確認してもらえます。
    各用途ページには、関連製品、採用例、技術資料などを掲載できます。営業担当者が説明に使用する資料と内容を合わせることも可能です。
    展示会やセミナーで紹介した用途に対応するページを用意しておけば、終了後も同じ切り口で製品情報をご案内できます。

  • 一般公開していない販売資料、キャンペーン情報、価格条件などを、代理店・販売店がログインして確認できるページです。
    価格表や販促ツールを更新した際は、対象ページのファイルを差し替えることで、現在配布している資料を明確にできます。
    販売チャネル別に閲覧できる情報を変える、エリアごとに告知内容を分けるなど、運用ルールに合わせた権限設定にも対応できます。
    メールでの資料送付と専用ページを併用し、利用状況を見ながら配布方法を変更していくことも可能です。

  • 展示会や技術セミナーごとに、開催案内、事前申込フォーム、関連資料を掲載するページを用意します。
    申込時に「興味のあるテーマ」「検討中の用途」などを選択してもらい、当日の案内や終了後に紹介する情報を検討する際の参考にできます。
    イベント終了後は、同じページを講演資料や追加情報の案内ページとして継続して利用できます。
    申込件数や問い合わせ件数をイベント別に集計し、次回の出展や開催内容を検討するための資料にすることもできます。

  • 問い合わせフォームに「製品についての質問」「技術相談」「見積依頼」「サンプル依頼」などの区分を設け、製品カテゴリや用途も選択できるようにします。
    受け付けた内容は一覧画面にも保存し、受付日時、問い合わせ内容、担当者、現在の対応状況を営業部門や技術部門から確認できます。
    既存のメール運用を残し、「フォームで受付 → 担当者へメール通知 → 一覧画面に履歴とステータスを記録」という形から始めることも可能です。
    必要に応じて受注情報やCRMとの連携を追加し、問い合わせから見積、受注までの履歴を関連付けることもできます。

  • 研究開発・評価部門で行う試験について、「試験テーマ」「ロット・試料情報」「条件設定」「測定結果」「考察メモ」などを記録する仕組みです。
    Excelや紙の試験記録を利用している場合も、必要な項目から順にWeb上のフォームと一覧画面へ移し、試験テーマ、条件、ロットなどから検索できるようにします。
    試験の依頼、承認、実施、レポート共有までを管理する機能や、製品カタログ・技術資料と関連付ける機能も追加できます。対象範囲は、現在の試験記録と既存システムを確認して決定します。

活用シーンの具体例

商談時の製品案内に利用する

営業担当者が用途別ページや製品検索画面を表示し、お客様の希望条件を確認しながら候補製品をご案内できます。Web上の情報を商談にも使えるため、紹介した製品や資料のURLをその場で共有することも可能です。

問い合わせへの返信で技術資料を案内する

技術資料ダウンロードページから該当資料のURLを選び、問い合わせへの返信に記載できます。資料の改定後も同じURLを使う運用にすれば、受け取った方がその時点の最新版を確認できます。

展示会・セミナー終了後も情報を公開する

来場者や参加者向けに、当日紹介した製品、講演資料、問い合わせ先を掲載したページを案内します。開催後に追加資料を掲載したり、次回の開催案内へリンクしたりすることもできます。

問い合わせ・見積の対応状況を確認する

問い合わせ、技術相談、見積依頼を一覧画面に記録し、営業・技術・マーケティングの各部門から確認できるようにします。担当者と対応状況が分かるため、引き継ぎや他部門への確認にも利用できます。

技術資料やカタログの閲覧状況を確認する

資料ごとのダウンロード数や製品ページの閲覧数を確認し、どの製品やテーマに関心が集まっているかを見ることができます。展示会やメールで案内したページを分けて計測すれば、企画ごとの反応を比べる際にも利用できます。

代理店・販売店へ販売資料を提供する

代理店・販売店専用ページに、カタログ、価格表、技術資料、販促ツールを掲載します。資料の公開期間や閲覧できる販売店を設定し、更新のお知らせをページ上に掲載することも可能です。

過去の試験条件と評価結果を検索する

研究開発・評価部門では、試験テーマ、製品シリーズ、使用条件、ロットなどから過去の試験データを検索できます。以前の条件と結果を確認し、新しい試験計画や不具合原因の調査に利用できます。

業務別(部門別)/シーン別の画面構成例

製造業の業務や利用場面ごとに、Webシステムの画面イメージと機能例をご紹介します。

この業種に関連する料金シミュレーションの制作例

製造業の見積相談に関連する、加工費・試作費の概算見積シミュレーション制作例です。

将来的な拡張オプション(例)

最初に必要な機能だけを制作し、公開後の利用状況や新しいご要望に応じて機能を追加できます。以下は拡張例です。

  • 用途別ページごとに「よく一緒に検討される製品」を自動表示するレコメンド機能
  • 技術資料ダウンロードの履歴をもとに、人気資料ランキングやアクセス傾向を簡易表示
  • 展示会・セミナーごとに「関連製品セット」を登録し、イベントページからまとめて表示
  • 代理店・販売店向け専用ページに、販促キャンペーンや動画マニュアルを追加掲載
  • 後継機種・代替品を自動で提示する「置き換え候補一覧」の表示
  • 検索条件と結果を保存して共有できる「検討中リスト(Myリスト)」機能
  • 製品ページから事例紹介・導入事例PDFへの導線を自動で紐づける仕組み
  • 管理画面側で、用途カテゴリや仕様項目をドラッグ&ドロップで並べ替え可能にする機能
  • 閲覧の多い製品をトップページの「注目製品」としてハイライト表示する機能
  • 営業・技術担当向けに、社内向けメモ(注意点・トーク例など)だけを別タブで表示する機能

導入までの流れ(例)

  1. 現在のWebサイトを拝見し、製品情報や技術資料がどのページに掲載されているかを確認します。

  2. お客様にどのような方法で製品を探してほしいか、用途、製品シリーズ、仕様条件などの候補を確認します。

  3. 確認した内容をもとに、画面構成、掲載項目、検索条件をご提案します。

  4. ご承認いただいた内容を元に、検索画面・一覧画面・詳細ページなどを設計・実装します。

  5. テスト環境で画面と登録内容をご確認いただき、文言や分類を修正したうえで本番サイトに組み込みます。

製造業向けのWebシステム活用について相談したい方へ

「自社の製品ラインナップでも検索システムを作れるか」「現在のサイトに資料管理機能だけを追加できるか」といったご相談も承ります。
現在のWebサイトや資料の管理方法を伺い、必要な機能、画面案、導入範囲をご提案します。

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