年間を通じてセミナー・説明会・見学会・フェアなどを複数回開催していると、 「イベントごとに申込フォームがバラバラ」「参加者リストが都度スプレッドシートで乱立」といった状態になりがちです。
ここでは、複数イベントを一元管理するための Web システム構成を、 学校・ホテル・葬祭・BtoB セミナーなどの共通パターンとして整理します。
まず押さえたいのは、「イベント情報」と「申込フォーム構造」を分離して設計することです。
この2つを分けておけば、フォームは 1 つのテンプレートを使い回しつつ、 URL パラメータや hidden 項目を使って「どのイベント向けの申込か」を紐づけられます。
イベント担当者が使う管理画面では、以下のようなカラム構成が定番です。
学校のオープンキャンパスや、学校向けシステム開発例 で扱う説明会システムなどは、 ほぼこのような構成で設計できます。
この方式にしておくと、イベントが増えてもフォーム自体は 1 つで済み、 管理・改修のコストを抑えられます。
BtoB セミナーや展示会で、「複数のセッションをまとめて申し込む」形式を取りたい場合は、 一覧画面で参加希望セッションにチェックを入れ、最後にフォームへ進む構成も有効です。
参加者リストを一元管理するためには、申込単位で以下のようなステータスをもたせます。
医療セミナーや葬祭事前相談会など、葬祭向けシステム開発例 のように 「出席/欠席をきちんと記録したい」業種では、出席管理の画面からこのステータスを一括で更新できるようにしておくと運用しやすくなります。
複数イベントを回している現場では、リマインドメール・フォローメールを手作業で送るのは厳しくなります。 そこで、以下のような仕組みをシステム側に持たせます。
インテンスでは、こうしたイベント運営フローをテンプレート化したうえで、 業種別(学校・ホテル・医療・BtoB など)の要件に合わせて微調整していく進め方をとることが多いです。
複数イベントを一元管理するためのシステム構成は、 「イベントマスタ」「申込フォーム」「参加者管理」「メール配信」の4つをどう連携させるかで決まります。 ここをきちんと分解して設計しておくと、イベント数が増えても運営負荷をコントロールしやすくなります。