複数イベントを一元管理するシステム構成

年間を通じてセミナー・説明会・見学会・フェアなどを複数回開催していると、 「イベントごとに申込フォームがバラバラ」「参加者リストが都度スプレッドシートで乱立」といった状態になりがちです。

ここでは、複数イベントを一元管理するための Web システム構成を、 学校・ホテル・葬祭・BtoB セミナーなどの共通パターンとして整理します。

この記事で整理すること
・イベント情報のマスタ管理
・申込フォームの共通化とイベント紐づけ
・参加者リスト/ステータス管理/リマインド配信の流れ

1. イベントマスタと申込フォームを分離する

まず押さえたいのは、「イベント情報」と「申込フォーム構造」を分離して設計することです。

この2つを分けておけば、フォームは 1 つのテンプレートを使い回しつつ、 URL パラメータや hidden 項目を使って「どのイベント向けの申込か」を紐づけられます。

2. イベント管理画面の基本構成

イベント担当者が使う管理画面では、以下のようなカラム構成が定番です。

学校のオープンキャンパスや、学校向けシステム開発例 で扱う説明会システムなどは、 ほぼこのような構成で設計できます。

3. 申込フォームとの連携パターン

3-1. イベント詳細ページ → 共通申込フォーム

この方式にしておくと、イベントが増えてもフォーム自体は 1 つで済み、 管理・改修のコストを抑えられます。

3-2. イベント一覧ページから複数回まとめ申込

BtoB セミナーや展示会で、「複数のセッションをまとめて申し込む」形式を取りたい場合は、 一覧画面で参加希望セッションにチェックを入れ、最後にフォームへ進む構成も有効です。

4. 参加者管理とステータス設計

参加者リストを一元管理するためには、申込単位で以下のようなステータスをもたせます。

医療セミナーや葬祭事前相談会など、葬祭向けシステム開発例 のように 「出席/欠席をきちんと記録したい」業種では、出席管理の画面からこのステータスを一括で更新できるようにしておくと運用しやすくなります。

5. リマインドメール・フォローメールの自動化

複数イベントを回している現場では、リマインドメール・フォローメールを手作業で送るのは厳しくなります。 そこで、以下のような仕組みをシステム側に持たせます。

インテンスでは、こうしたイベント運営フローをテンプレート化したうえで、 業種別(学校・ホテル・医療・BtoB など)の要件に合わせて微調整していく進め方をとることが多いです。

まとめ

複数イベントを一元管理するためのシステム構成は、 「イベントマスタ」「申込フォーム」「参加者管理」「メール配信」の4つをどう連携させるかで決まります。 ここをきちんと分解して設計しておくと、イベント数が増えても運営負荷をコントロールしやすくなります。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)