葬祭・式場・会館向けWebシステム活用アイデア

葬儀会館・家族葬ホール・寺院併設会館など、葬祭事業者様向けに、「葬儀そのものだけでなく、相続・不動産・遺品整理・解体など周辺相談も含めて、どうWeb上で整理して受け付けていくか」という観点で、Webシステムの活用パターンをまとめました。

葬祭・式場・会館業界向け

対象:葬祭部門/会館運営/事前相談窓口/終活・相続相談窓口

葬儀・家族葬のプランだけでなく、相続・不動産・遺品整理・解体工事など、周辺領域の相談も増えている葬祭事業者様を想定し、「窓口の整理」と「問い合わせの取りこぼしを減らす」ことを目的としたページです。

こんな企業様に向いています

次のような状況の企業様を主な対象としています。

  • 会館・ホール・提携寺院・会食会場など、拠点や会場の種類が多く、お客様にとって分かりにくい。
  • 「葬儀のことだけでなく、相続・不動産・遺品整理・解体の相談も増えている」が、窓口がバラバラになっている。
  • 喪中はがき・挨拶状・法要案内など、葬儀後のサポートメニューが増えるほど、Webサイト内でどこに何が書いてあるかが分かりにくくなる傾向がある。

よくある課題

1. 葬儀プラン・会場・人数・宗派などの条件整理に時間がかかる

「家族葬か一般葬か」「会場規模はどのくらいか」「宗派・地域の慣習はどうか」といった条件を、対面や電話で一から聞き取る必要があり、初回の打ち合わせに時間がかかってしまうケースが多く見られます。

2. 相続・不動産・遺品整理・解体などの相談が担当者ごとに属人的

土地活用事業部や提携士業など、社内外の窓口が複数あるものの、お客様から見ると「どこに何を相談すれば良いか」が分かりづらく、「とりあえず全部まとめて聞きたい」というニーズに応えきれていないことがあります。

3. 喪中はがき・法要案内・各種印刷物の案内が埋もれている

喪中はがき印刷や法要案内状、返礼品カタログなど、葬儀後のサポートメニューが増えるほど、Webサイト内でどこに何が書いてあるかが分かりにくくなる傾向があります。

制作可能なWebシステム例

代表的なWebシステム例

  • 家族葬・一般葬・一日葬・直葬などの希望や、想定される会葬者の人数、宗派・宗教、希望エリアなどを、初回の問い合わせ時に整理していただくフォームです。
    対面・電話の前に大枠を共有できるため、「どの会場が向いているか」「どのプランを軸に説明するか」を事前に検討しやすくなります。
    フォームの入力内容は、そのまま社内の引き継ぎ用メモとしても利用できるため、スタッフ間の情報共有にも向いています。
    お急ぎの方用に、最小限の必須項目だけのショート版フォームを用意しておくことも可能です。

  • 会館・ホール・提携寺院・会食会場などを、エリア・収容人数・駐車場台数・バリアフリー対応などで絞り込める検索ページです。
    写真・間取り図・控室の数・宿泊可否など、見学時によく質問される情報をあらかじめ掲載しておくことで、来館前のイメージを持ってもらいやすくなります。
    各会場ページから、見学予約や事前相談フォームへ直接つなげる導線を用意しておくと、「気になったのでそのまま問い合わせる」動きが生まれやすくなります。
    将来的には、会場の空き状況の目安を表示するなど、簡易的な予約機能への拡張も検討できます。

  • お客様から増えている、次のような相談を一つのフォームで受け付けるための仕組みです。
    ・相続全般の相談、相続登記や申告の手続きについての相談(提携士業や土地活用事業部と連携)
    ・空き家・空き地・遊休農地など、不動産の活用・売却・転用に関する相談
    ・遺品整理や不要品の処分、自動車・バイク・農耕車・貴金属・絵画・家具などの査定に関する相談
    ・建物や倉庫・納屋の解体工事に関する相談 など
    相談内容ごとにチェックボックスで選んでもらうことで、社内の担当部署や提携先にスムーズに振り分けることができます。

  • 喪中はがき・法要案内・挨拶状など、葬儀後に必要になる印刷物を、テンプレートと必要枚数を選ぶだけで注文できるフォームです。
    既存の印刷会社・デザイン会社と連携する前段階として、お客様からの情報を整理して受け取る窓口として機能させるイメージです。
    サイト上には、これらのサービスを紹介するバナーや簡単な説明を設置し、忙しいご遺族でも「どこから頼めば良いか」が分かるようにします。
    将来的には、利用頻度の高いテンプレートだけWeb上でプレビューできるようにすることもできます。

  • 葬儀や相続に関する事前相談、終活セミナー・個別相談会などの申込を受け付けるページです。
    参加希望日・会場・興味のあるテーマ(相続/お墓/保険/不動産など)を選んでもらうことで、当日の説明内容や資料の準備を最適化できます。
    イベント終了後は、同じページで配布資料のダウンロード案内や、追加相談の窓口を案内することで、「一度きりで終わらない関係性」を作りやすくなります。
    どのテーマへの関心が高いかを把握する簡単な集計にも利用できます。

活用シーンの具体例

ご遺族が「誰に何を相談すればよいか」を整理するための入口として

葬儀・相続・不動産・遺品整理・解体工事など、複数のテーマが同時に発生しがちな場面で、「まずはこちらのページから状況をお聞かせください」と案内できる入口として活用できます。

事前相談・終活セミナーからの継続フォローの軸として

終活セミナーや事前相談会で配布する資料に、このページのURLを記載しておくことで、後から思い出した相談内容も含めてWeb上で整理して受け取ることができます。

社内・提携先との連携をスムーズにする情報共有ツールとして

周辺相談ワンストップフォームに入力された内容を、土地活用事業部や提携の士業・不動産会社・遺品整理業者などと共有することで、「聞き漏らし」「二重ヒアリング」を減らすことができます。

将来的な拡張オプション(例)

初期段階では、「相談内容を整理して受け取る窓口」を整えるところから始め、将来的には次のような形で段階的に拡張していくことも可能です。

  • 法要日程(四十九日・一周忌など)を自動計算してメモできる簡易ツール
  • 会館ごとのイベント情報(見学会・相談会など)をまとめて表示するカレンダー
  • 相続・不動産・遺品整理・解体の各テーマごとに、提携先紹介ページを整理して掲載
  • 喪中はがき・法要案内のテンプレートを一部サンプル表示し、イメージしやすくする機能
  • よくある質問(FAQ)と障害・お知らせ情報をまとめた「お知らせ+FAQ」ページ
  • 資料請求・パンフレット送付の履歴を簡易的に管理する機能
  • 会場見学の予約状況の目安(〇/△/×など)を表示する簡易ステータス表示
  • 事前相談フォームの入力内容をもとに、スタッフ向けのチェックリストを自動生成する機能
  • 終活セミナーのテーマ別に、過去の開催履歴・参加者の傾向を一覧できる簡易レポート
  • 災害や交通事情による式の時間変更・延期などをまとめて告知する緊急情報ページ

導入までの流れ(例)

  1. 現在のWebサイト上での葬儀プラン・会館情報・周辺サービス(相続・不動産・遺品整理など)の掲載状況を確認します。

  2. 「どのような相談をWebで受けたいか」「どこから先は対面・電話で詳しく聞きたいか」の線引きをすり合わせます。

  3. 事前ヒアリングフォーム・会場検索・周辺相談ワンストップフォームなどの構成案と、入力項目案・管理方法案を整理してご提案します。

  4. ご承認いただいた内容を元に、画面デザイン・システム部分を実装し、テスト用のフォームやダミーデータで動作確認を行います。

  5. 本番サイトへ反映し、社内向けの案内資料(どの相談をどのフォームから受けるか、担当部署への振り分けルールなど)を整えたうえで運用開始となります。

葬祭・式場・会館向けのWebシステム構成について相談したい方へ

「葬儀だけでなく、相続や不動産など周辺相談の窓口も整理したい」といった段階でも、お気軽にご相談ください。

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