エラー表示UIを最適化するチェックリスト

フォーム改善の相談では、「入力エラーで離脱している気がするが、どこから手を付ければよいか分からない」という声をよく聞きます。 エラー表示は地味ですが、完了率に直結する UI 要素です。

このページでは、エラー表示UIを見直す際にチェックしたいポイントを、一覧で整理します。

エラー表示改善の主な論点
・エラーの「位置」と「目立ち方」
・文言の分かりやすさ
・スクロールやフォーカスの挙動
・スマホ前提での見え方

1. エラー位置:ユーザーの視線の近くに置く

最初に確認したいのは、「エラーがどこに出ているか」です。

特にスマホでは、送信ボタン付近に「未入力・エラーのある項目があります」とだけ出て、 実際のエラー箇所までスクロールしないと見えないケースも多いため、挙動の確認が重要です。

2. 色・アイコンだけに頼らない

エラー表示は、色だけに頼ると見落とされることがあります。

医療・金融・不動産など、誤入力がトラブルに直結しやすい業種では、不動産向けシステム開発例 のような、 慎重な UI 設計が求められます。

3. 文言:原因と対処方法をセットで伝える

エラー文言は、「何がダメなのか」「どう直せばいいのか」が一目で分かることが理想です。

インテンスの案件でも、「例:03XXXXXXXX のようにご入力ください」と、具体的な例を1つ添えるだけで、 エラー件数が減ったケースがあります。

4. スクロール・フォーカスの挙動

送信ボタンを押した後、ユーザーが迷子にならないようにするためには、次のような挙動が有効です。

学校や施設の見学予約フォームなど、入力項目が多いフォームでは、このスクロール挙動だけで体験が大きく変わります。 学校向けWebシステム活用アイデア のような、多段フォームでは特に注意したいポイントです。

まとめ

エラー表示UIの最適化は、派手な機能追加ではありませんが、完了率と問い合わせ満足度を底上げする土台になります。 位置・色・文言・挙動という4つの観点でチェックし、実際のスマホ画面でテストしながら微調整していくことで、 「直しやすいフォーム」「諦められにくいフォーム」に近づけていくことができます。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)