備品・レイアウト情報の取得設計ガイド

会議室・イベントスペース・学校施設・建設会社のショールームなどでは、予約の段階で 「どんなレイアウトにしたいか」「どの備品が必要か」 を把握しておくことが、当日の運営をスムーズにします。 一方で、フォームに詰め込みすぎると入力負荷が高くなり、予約完了率が下がるリスクもあります。

この記事のポイント
・備品・レイアウト情報を事前にどこまで聞くべきか
・チェックボックスと自由記述のバランス
・業種別によく使われるレイアウトプリセット

1. 「必須で聞くべきこと」と「聞けると嬉しいこと」を分ける

まず最初に、備品・レイアウト情報を次の2つに分けて整理します。

フォームの段階では前者を中心に項目化し、後者は自由記述欄や「その他ご要望」として受ける方が、全体のバランスが取りやすくなります。

2. 代表的な備品項目のテンプレート

多くの施設で共通して使える備品項目は、チェックボックス形式にしておくと集計にも便利です。

建設会社や工務店のショールームなど、専門性の高い施設では、 建設・工務店向けシステム開発例 で整理されるような、業種特有の備品(モデル・サンプル・図面掲示用パネルなど)を選択肢として追加しておくと、現場の準備がしやすくなります。

3. レイアウトパターンは“名前+イラスト”で伝える

レイアウト指定は、言葉だけではイメージが伝わりにくい代表例です。 「スクール」「シアター」「ロの字」といった名称とともに、簡単なイラストや図解を見せると、利用者と運営側のイメージを揃えやすくなります。

フォーム上ではラジオボタンやチップ型UIで選択させ、詳細は自由記述欄で補足できるようにしておくと良いでしょう。

4. 「ざっくりした希望」と「確定情報」を区別する

予約時点では、レイアウトや備品がまだ固まっていないことも多くあります。 その場合、無理に全てを決めてもらうのではなく、希望レベル確定情報を分けて入力できるようにします。

入力欄の例

このようにしておくと、「とりあえず予約だけ確保したい」ユーザーも離脱せずに入力を完了できます。

5. 管理画面側での表示・集計を意識した項目設計

備品・レイアウト情報は、単純にテキストとして保存するだけでなく、管理画面での表示や集計を前提に項目を設計します。

問い合わせ管理ダッシュボードと連携させる場合は、問い合わせ管理ダッシュボードのカラム設計テンプレート に沿って、どの項目を一覧に出すかを検討すると、現場での見やすさが向上します。

まとめ

備品・レイアウト情報の取得設計は、「必要な情報は押さえつつ、入力負荷を上げすぎない」バランスが重要です。 必須情報と補足情報を分け、代表的な備品・レイアウトはプリセット化しつつ、自由記述で柔軟に受けられる構成にしておくと、さまざまな利用パターンに対応しやすくなります。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)