製品カタログ検索の設計ガイド|カテゴリ・用途・スペック軸で探せる仕組みの作り方

製造業・商社・IT機器ベンダー・医療機器メーカーなど、多くの企業で「製品カタログ検索」は重要な役割を持ちます。本記事では、業界横断で使える検索軸の設計、絞り込みUI、PDF資料との連携、管理画面の更新性などを体系的に整理します。

この記事の対象読者
・製品点数が多く、ユーザーが目的の製品にたどり着けていないと感じている企業
・カテゴリ/用途/スペックなど複数軸の検索を設計したい担当者
・既存のPDFカタログからWebの検索に段階的に移行したい広報・営業部門

製品カタログ検索の役割

製品カタログ検索の目的は、ユーザーが「自分の用途に合う製品を素早く探せる」ようにすることです。典型的には次の3機能で構成されます。

必要十分な検索軸を整理しておくと、検索ヒット率とコンバージョンが劇的に変わります。

検索軸(ファセット)の設計

1. 業界横断で共通する検索軸

「用途」と「スペック」という2軸を必ず確保しておくと、幅広い業界で汎用的に使えます。

2. スペック検索は“幅”で絞れるように

ユーザーが「条件の幅」で探せるように、数値範囲検索を用意しておくと満足度が高まります。

一覧画面の設計ポイント

1. サムネイル+短い概要で一覧性を確保

一覧には必要最低限の情報だけを載せ、詳細ページに誘導します。

2. 比較機能の有無は業界ごとに判断

比較機能は便利ですが、次の場合に限って採用すると良いです。

医療・食品などでは比較文化が弱く、比較機能が負担になることもあります。

詳細ページとPDF資料の役割分担

1. Webページ側に置く情報

2. PDF側に残してよい情報

まずWeb側で概要を見せ、深い情報をPDFで補完する構成が最もメジャーです。

管理画面(CMS)の設計ポイント

1. カテゴリ・用途・スペックのマスタ管理

2. CSVでの一括更新ができると運用が安定

製品数が多い場合、CMSだけでは現場が回らないため、CSV取込を用意すると便利です。

業種別の典型パターン

まとめ

製品カタログ検索は、カテゴリ・用途・スペック・キーワードという複数軸のバランス設計が肝心です。ユーザーが迷わず探せるように検索UIを整え、更新運用まで考慮することで、どの業界でも長期的に使える強固な仕組みになります。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)