イベントの LP からフォームまでの流入はあるのに、「フォーム入力途中での離脱が多い」と感じている場合、 原因の多くはフォーム単体ではなく、イベント全体のエントリーフロー にあります。
本記事では、セミナー・ウェビナー・説明会・見学会などのイベント申込フォームについて、 離脱率を下げるための改善ポイントを 入力項目・UI・導線設計・完了後フォロー の観点から整理します。
改善の出発点は、「どこで離脱しているか」を把握することです。 アクセス解析やフォーム専用の計測ツールを使い、次のような観点で確認します。
具体的な数字が見えると、「とりあえず項目を減らす」といった感覚的な改善ではなく、 問題のある箇所に絞った設計見直し が行いやすくなります。
イベント申込フォームで陥りがちなのは、「あれもこれも聞きたい」状態です。 まずは、現在の全項目をリストアップし、次のように分類してみます。
この中で、「ないと実務が回らない情報」だけを必須、それ以外は任意か、別のタイミングで取得する方向で検討すると、 フォームがスリムになりやすくなります。
同じ項目でも、UI と文言の設計によって体感の負担は変わります。
また、フォーム冒頭に次のような一文を入れておくだけでも印象が変わります。
「当日のご案内と、参加目的に沿った情報提供のため、差し支えない範囲でご入力ください。」 「すべてを詳しく記入いただく必要はありません。分かる範囲で大丈夫です。」
ユーザーに「すべて完璧に埋めなければならない」と思わせないことが、離脱率低減の第一歩です。
確認画面と完了画面は、単なる通過点として軽視されがちですが、 ユーザーの不安を取り除き、イベント体験の期待値を高める重要なポイントです。
これらを用意しておくことで、「本当に申し込めているのか?」 という不安を減らし、 イベント当日までのコミュニケーションも整えやすくなります。
フォーム側だけで完結させず、申込後のフォロー設計もセットで考えると、 イベント全体の満足度や商談化率が変わってきます。
このとき、自動返信メールやリマインドメールの内容は、フォームで取得した情報(参加回・参加形式・興味のあるテーマなど)を踏まえて、 できる範囲で出し分けると効果が高まります。
最後に、イベント申込フォームの改善を継続するために、追いかけておきたいミニ指標を挙げておきます。
学校説明会・ホテルの内覧会・葬祭事業の事前相談会など、イベント申込フォームがビジネス上の重要な入口になる業種では、 フォーム改善とあわせてサイト全体の導線を見直すことで成果が出やすくなります。 たとえば 学校向けシステム開発例、 ホテル向けシステム開発例、 葬祭向けシステム開発例 では、 イベント申込フォームと予約管理・問い合わせ管理を組み合わせた構成案も紹介しています。 インテンスのような外部パートナーに相談する際は、これらの業種別ページを見せながら「どのようなフローにしたいか」を共有すると話が早くなります。