アクセスの多くがスマホになっているのに、フォームや申込導線は PC 時代のまま――。 このギャップが、離脱率の高さや問い合わせ数の伸び悩みにつながっているケースは珍しくありません。
ここでは、スマホからの問い合わせ・申込で離脱を減らすための UI/UX の考え方を、チェックリスト的に整理します。
ユーザーが不安になるのは、「あとどれくらい入力が続くのか分からない」ときです。 そこで、スマホでは特に、以下のような工夫が有効です。
学校・医療・不動産など、入力項目が多くなりやすい業種ほど、ステップ設計の効果が出やすくなります。 学校のオープンキャンパス申込などは、学校向けWebシステム活用アイデア のような構成と組み合わせると設計しやすくなります。
スマホ画面でストレスなく操作できるかどうかは、次のような基本項目でほぼ決まります。
見た目のデザインよりも、「ミスタップしにくい」「指で隠れても操作の見当がつく」ことを優先した方が、結果的に完了率は上がります。
エラー表示がきっかけで離脱してしまうことも少なくありません。 次のようなポイントを押さえると、エラーからのリカバリーがしやすくなります。
インテンスがフォーム改善を行う際も、まずはエラー表示の位置と文言を整えるだけで、 「最後まで入力したのに送信できなかった」というストレスを大きく減らせるケースが多くあります。
スマホは常に高速回線とは限りません。特に地方の見学施設・ホテル・葬祭場などへのアクセスでは、 電波状況が不安定な中でフォームを開くことも想定されます。
ホテルや葬祭向けの予約フォームでは、ホテル向け や 葬祭向けシステム開発例 で扱うような、 「事前案内ページ+軽量な申込フォーム」という分割構成を取るケースもあります。
スマホで離脱しない UI/UX を作るポイントは、特別なギミックではなく、基本の徹底です。 ステップ数の見える化、タップしやすいレイアウト、分かりやすいエラー表示、読み込み時間への配慮―― このあたりを業種ごとの事情に合わせて丁寧に調整することで、フォームからの完了率は着実に改善していきます。