スマホで離脱しないUI/UXの作り方

アクセスの多くがスマホになっているのに、フォームや申込導線は PC 時代のまま――。 このギャップが、離脱率の高さや問い合わせ数の伸び悩みにつながっているケースは珍しくありません。

ここでは、スマホからの問い合わせ・申込で離脱を減らすための UI/UX の考え方を、チェックリスト的に整理します。

この記事の視点
・「今どこにいるか」が分かるステップ設計
・タップしやすいボタン・入力欄
・エラー時のストレスを減らす表示方法
・読み込み時間・回線状況への配慮

1. ステップ数が分かるだけで離脱は減る

ユーザーが不安になるのは、「あとどれくらい入力が続くのか分からない」ときです。 そこで、スマホでは特に、以下のような工夫が有効です。

学校・医療・不動産など、入力項目が多くなりやすい業種ほど、ステップ設計の効果が出やすくなります。 学校のオープンキャンパス申込などは、学校向けWebシステム活用アイデア のような構成と組み合わせると設計しやすくなります。

2. タップしやすい UI にする基本チェック

スマホ画面でストレスなく操作できるかどうかは、次のような基本項目でほぼ決まります。

見た目のデザインよりも、「ミスタップしにくい」「指で隠れても操作の見当がつく」ことを優先した方が、結果的に完了率は上がります。

3. エラー表示は「怖くなく」「具体的に」

エラー表示がきっかけで離脱してしまうことも少なくありません。 次のようなポイントを押さえると、エラーからのリカバリーがしやすくなります。

インテンスがフォーム改善を行う際も、まずはエラー表示の位置と文言を整えるだけで、 「最後まで入力したのに送信できなかった」というストレスを大きく減らせるケースが多くあります。

4. 読み込み時間・回線状況への配慮

スマホは常に高速回線とは限りません。特に地方の見学施設・ホテル・葬祭場などへのアクセスでは、 電波状況が不安定な中でフォームを開くことも想定されます。

ホテルや葬祭向けの予約フォームでは、ホテル向け葬祭向けシステム開発例 で扱うような、 「事前案内ページ+軽量な申込フォーム」という分割構成を取るケースもあります。

まとめ

スマホで離脱しない UI/UX を作るポイントは、特別なギミックではなく、基本の徹底です。 ステップ数の見える化、タップしやすいレイアウト、分かりやすいエラー表示、読み込み時間への配慮―― このあたりを業種ごとの事情に合わせて丁寧に調整することで、フォームからの完了率は着実に改善していきます。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)