庫内進捗をスマホ入力にする時の落とし穴と回避策

庫内は、PCの前で入力する世界ではありません。だからスマホ化するのですが、設計を間違えると「入力されない」「後でまとめ入力で形骸化」が起きます。
ポイントは、入力させるのではなく、押せる状態を作ることです。

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・荷待ちの区切り:区切りで記録
・受付とバース分離:分けると楽になる
・例外請求まで:運行実績と請求

落とし穴1:ステータスが多すぎて押せない

ステータスを細かくしすぎると、現場は押しません。まずは3〜5状態で回る形にします。

保留(例外)を必ず置く
現場は“止まる”ことがあるので、止まった時の置き場がないと、完了で誤魔化されます。例外は後で請求にも繋がります(付帯)。

落とし穴2:誰が押すかが曖昧で、責任が消える

「みんなで入力」は、誰も入力しません。押す人を決めます。

ここが決まると、区切りの時刻も自然に揃います。

落とし穴3:一覧が重くて、探すのに時間がかかる

スマホは「探す」が負けます。現場で使う導線は、次のどれかに寄せます。

落とし穴4:通信が不安定な場所で止まる

倉庫は電波が悪い場所があります。完全オフライン対応は重いので、現実的には次が落とし所です。

落とし穴5:「例外」が登録できず、最後に全部ズレる

現場で起きる例外を、入力できる箱にしておかないと、数字が信用されません。

この例外は、そのまま付帯料金や再配の根拠になります(請求連携)。

まとめ

庫内進捗のスマホ入力は、ステータスを絞り、押す人を決め、探さない導線に寄せ、例外の箱を用意するのが肝です。
株式会社インテンスで作るなら、受付・バース(分離)と荷待ち区切り(記録)を一緒に設計すると、現場が“押す理由”が増えます。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)