荷待ち時間を「区切り」で記録して改善につなげる考え方

荷待ちは「長い/短い」で終わらせると改善しません。重要なのは、どの工程で待っているかです。
到着したのに受付が回っていないのか、呼出が遅いのか、接車できないのか。原因が分かれば、打ち手が変わります。

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・配車変更の履歴:配車変更が多い現場の項目設計
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1. 「荷待ち」を1本で持つと、現場は言い訳しか残らない

到着〜完了の総時間だけだと、現場は「忙しかった」「混んでた」になりがちです。
区切りを入れると、詰まっている場所が“数字で”出ます。これが改善の出発点になります。

2. 区切りの基本セット(まずは6点で十分)

最初から細かくしすぎると入力が止まります。現場で押さえやすい6点から始めます。

「到着」と「受付」は分ける
ここを分けるだけで、受付詰まりか、庫内詰まりかが切れます。設計の肝は 受付とバース にあります。

3. 区切りを増やすなら“原因の分岐点”だけ

よく追加されるのは次のようなポイントです。増やす理由があるところだけ入れます。

4. 入力を軽くする:時刻入力より“ボタンで打刻”

時刻を手入力させると必ずブレます。運用としては、ステータスボタンで打刻が強いです。

責任分界が自然に分かれ、入力が続きます。スマホ入力は 庫内進捗の落とし穴 も合わせて読むと設計ミスが減ります。

5. 改善に繋げる見せ方:区切りごとに“平均と上位”を見る

改善は、平均だけ見ても動きません。「上位(遅い便)」を見て原因を潰すのが早いです。

まとめ

荷待ちは、区切りを入れないと改善できません。6点の区切りから始め、ボタン打刻で入力負担を減らし、区切り別の上位を潰す。
株式会社インテンスで作る場合も、配車履歴(履歴)や例外請求(付帯)と繋げると、「数字が現場の言い訳に負けない」運用になります。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)