株式会社インテンス Webシステム活用ガイド

宿題メニューと動画リンクを埋もれさせない|スポーツ・フィットネス(スタジオ/運動スクール運営)

スタジオや運動スクールでは、レッスン後に復習メニューやフォーム確認用の動画リンクを渡すことがあります。
ただ、メッセージアプリやメールの流れの中に入れてしまうと、会員があとから探しにくくなります。

次回のレッスンで「動画はどこでしたか」と探すところから始めないために、宿題メニュー、動画リンク、目安日、実施報告を会員単位で確認できる画面にまとめます。
このページでは、スタッフが課題を作成し、会員が取り組みを報告し、担当者が次の指導内容を確認する流れを扱います。ページを開いた記録、本人の報告、スタッフの確認は、それぞれ別の情報として管理します。

関連が深い設計テーマ
・通知:通知・リマインド設計の実務
・テンプレ:通知テンプレート管理の設計
・添付の容量・共有・運用:ファイル添付の設計
・途中保存:入力途中保存と再開リンクの設計
宿題セットには、取り組む内容、注意点、見本の動画、次回確認する点を記載します。
記録がない場合に、実施していないと決めつけず、動画を開けなかったのか、報告していないだけなのかも確認できる構成にします。

1. 宿題は「1回のセッションに1セット」で始める

たとえば1回のセッションで渡す復習内容を、1つの宿題セットにまとめます。メニューの行数や動画の本数を一律に固定せず、担当者が今回取り組む内容と補足資料を分けます。
各メニューには回数・目安時間・頻度に加え、その会員に伝えた注意点と、次回に確認したい点を記載します。回数などの数値は指導内容に応じて担当者が設定する情報です。

宿題セットに入れる4つの情報
メニュー 何をやるか

種目名、回数、セット数、目安時間を短く記載します。

動画 どの動画を見るか

最初に見る動画と補足動画を区別して表示します。

目安期限 いつ確認するか

次回レッスン日など、担当者と確認する目安を表示します。

チェック 何を報告するか

動画を見たか、メニューを試したか、質問があるかを記録します。

2. 動画リンクは、優先順位を付けて出す

動画リンクを複数渡す場合、会員にとっては全部が同じ重さに見えます。
「まず見る動画」「余裕があれば見る動画」を分けると、取り組む順番が分かりやすくなります。

区分 表示例 会員に伝わること
まず見る フォーム確認動画 1本 次回までに最初に確認する動画が分かる。
実施メニュー 担当者が設定した種目・回数・注意点 自宅で何をどれくらいやればよいか分かる。
補足 余裕があれば見る解説動画 必須ではない情報として受け取れる。
確認 動画の報告・実施の報告・確認依頼 次回レッスン前にスタッフが状況を確認できる。
リンクを増やす時ほど、最初に見る1本を決める
複数の動画が必要なら、見る順序と、それぞれで確認する点を説明します。
補足動画には「任意」と表示し、今回の課題に必要な動画と区別します。配布後に動画を変更する場合は、どの宿題セットの説明を変更したかも残します。

3. 会員トップから1タップで開けるようにする

会員トップに宿題の入口を固定し、通知のリンクからも同じ宿題セットを開く構成にします。
現在取り組むセットと過去の履歴を分けます。新しいセットを作成しただけで、過去の未報告分を実施済み扱いにしないようにします。

4. 目安日と、予約変更時の扱いを決める

ここでは、提出を必須にしない復習課題を例に、担当者と確認する日を目安として表示します。提出が必要なコースでは、提出条件と未提出時の対応を別に決めます。
目安日を過ぎたことと、会員が実施していないことは同じではありません。日付だけで未実施へ変更せず、報告の有無と実施内容を分けて確認します。

※課題の公開期限と取り組みの目安日は別の情報です。目安日を過ぎた時に動画を見られなくするかどうかも、別に決めます。

5. 会員画面では、最新の宿題セットを先頭に出す

会員画面では、現在取り組む宿題セットを先頭に表示します。
以下は表示構成の例です。メニューと注意点、動画、報告の入口を同じセットの中に置きます。内容や動画の長さは説明用の例で、実際の指導内容は担当者が設定します。

スマートフォン画面例:会員向けの宿題メニュー
20:18 5G
今週の宿題 次回レッスンまでに確認
今回の復習メニュー

レッスンで確認した動きを復習します。回数と注意点は、担当者からのメニューをご確認ください。

メニュー 次回まで
取り組みを記録する
まず見る動画

フォーム確認動画:1分20秒。動き出しの姿勢を確認してください。

まず見る 1本
動画を見る
補足動画

余裕がある場合だけ、呼吸の入れ方も確認できます。

補足 任意
取り組みの報告

実施した/一部だけ/今回は見送った、から記録できます。質問や確認依頼は別に送れます。

選択して報告 コメント任意

6. ページの閲覧・動画の確認・実施報告を区別する

宿題ページを開いた記録だけでは、動画を見たか、内容を理解したか、運動したかは分かりません。
本人が選んだ報告と操作の記録を分け、記録がない場合は「未記録」と表示します。動画側の情報を取得できない場合も、未視聴へ置き換えないようにします。

本人が報告する内容と、スタッフが確認する内容

動画 本人が「見た」と報告した記録。動画の再生履歴や理解度の確認とは区別します。 本人報告
メニュー 実施日ごとに報告します。1日の記録を、それ以降も実施した意味で使わないようにします。 実施
確認依頼 本人が担当者への確認を希望した記録。受け取る担当者と対応状況を管理します。 確認
コメント 「回数が分からない」「動画を開けない」など、次に確認したい点を任意で書けるようにします。 任意

体調に関する相談を受け付ける場合は、確認できる担当者と対応方法を決めます。無回答を「問題なし」と扱ったり、報告だけで運動内容や負荷を自動決定したりしない構成にします。確認依頼が届いた時点で担当者へ知らせ、次回予約の前日まで通知を保留する設計とは分けます。

入力途中で離れた場合の再開は、途中保存と再開リンクの設計も参考になります。下書きと送信済みを区別し、保存に失敗した場合は「報告済み」に変更せず、再送できる案内を表示します。修正報告を受け付ける場合は、訂正前後と更新日時を確認できるようにします。

7. 通知は、配布・予約・報告の状態に合わせる

配布翌日、週1回、予約前日などは通知タイミングの例です。すべてを併用する前提にせず、配布時の案内で足りるか、利用頻度や会員の希望に応じて追加するかを決めます。
通知には対象の宿題セットへの入口と、今回確認してほしい点を記載します。個別の体調や相談内容は通知文に載せず、ログイン後に確認する構成を検討します。

通知の組み立ては 通知・リマインド設計、文面の管理は 通知テンプレート管理の設計 が参考になります。

配信失敗や再送待ちは、本人が未確認であることとは別の状態です。失敗した通知を際限なく再送せず、再試行条件と担当者が確認する条件を決めます。予約の変更後や課題の取り下げ後に、古い通知が送られないことも確認します。

8. スタッフ側では、未記録と本人からの確認依頼を分ける

スタッフ画面では、報告がない会員と、本人から対応を求められている会員を区別します。未記録の会員には入力方法や動画の閲覧に問題がないかを確認し、確認依頼は担当者が内容を確認して対応します。
会員が実施報告を送ったことと、スタッフの確認が完了したことも別です。担当者、対応日時、確認結果、次に確認する点を記録します。

管理画面例:宿題メニューと動画リンクの確認状況
宿題・動画 管理画面 会員別 / 次回レッスン前確認
実施報告あり 24 今週分
動画未記録 8 次回前
確認依頼 3 担当者確認
コメントあり 6 スタッフ確認

会員別の確認状況

Aさん 動画未記録 記録なし 閲覧方法を確認
Bさん 実施報告あり 報告済み フォーム確認
Cさん 確認依頼 未対応 担当者が連絡
Dさん コメントあり 確認 質問対応

今日確認したいこと

動画未記録:8人 動画を開けるか、報告方法が分かるかを確認します。
確認依頼:3人 担当者が依頼内容を確認し、対応状況を記録します。
コメントあり:6人 質問内容を読み、返信や次回に確認する事項を記録します。
会員詳細へ 確認依頼を見る

画面内の人数は説明用の架空の例です。今週の配布対象会員について集計した想定で、実施報告・動画の未記録・確認依頼・コメントは重複する場合があります。合計を会員数として扱いません。

9. 動画・資料の管理は、アップロード運用も考えておく

フォーム動画や補足資料を増やしていく場合、動画URL、PDF、画像の管理方法も決めておきます。
外部動画サービスのURLを使うのか、自社サーバーにアップロードするのかで、容量や公開範囲の扱いが変わります。

YouTubeの「限定公開」は、リンクを知る人が視聴・再共有できる設定です。会員ページにリンクを置いただけでは、動画そのものの視聴者を会員だけに制限できません。YouTube公式ヘルプの公開設定を確認し、共通の見本動画と、会員個人が映る動画で共有方法を分けて検討します。

動画の削除、公開範囲の変更、リンク切れで開けない場合は、スタッフへ知らせる入口を用意します。閲覧できない状態を会員の未実施と扱わず、担当者が代替の説明や動画を案内できるようにします。

添付の容量や共有方法は ファイル添付の設計 が参考になります。

10. 宿題作成から次回確認までの基本フロー

宿題メニューは、作って送るだけでは終わりません。
トレーナーが宿題を作成・公開し、会員が確認して取り組みを報告し、スタッフが次回の確認事項を記録する流れにします。公開前の下書き、会員への配布、本人の報告、スタッフの確認を別々に管理します。

宿題メニュー・動画リンク管理の基本フロー
STEP 1 宿題作成

メニュー、注意点、動画リンクを1セットで登録します。

STEP 2 会員表示

会員トップから最新セットを確認できるようにします。

STEP 3 通知

配布・予約・報告の状態と、配信の希望を確認して案内します。

STEP 4 本人の報告

動画を見たか、実施したか、確認してほしい点があるかを報告します。

STEP 5 次回確認

スタッフが報告や確認依頼を読み、対応結果と次回の確認事項を記録します。

まとめ

宿題メニューは、注意点、見本の動画、次回確認する点を1つのセットとして渡します。会員トップと通知から同じセットへ進めるようにし、取り組む順序を説明します。
ページの閲覧、本人による動画・実施の報告、スタッフの確認は別の情報です。未記録を未実施と決めつけず、予約変更、動画の閲覧不可、通知の失敗なども区別して確認します。

1セットで渡す

メニュー、注意点、動画、目安日、次回確認する点をまとめます。

会員トップに置く

最新の宿題を会員トップから開けるようにし、探す時間を減らします。

確認は軽くする

本人の報告とスタッフの確認を区別し、必要な質問を受け付けます。

株式会社インテンスで設計する場合は、現在の宿題の渡し方と担当者の確認手順を伺い、会員画面、通知、実施報告、スタッフの確認一覧で扱う情報を決めます。予約変更時の目安日や、公開済み動画の差し替え方法など、運用によって判断が変わる部分も開発前に確認します。