アクセス解析レポートの作り方|見るべき指標・改善提案の整理方法
アクセス解析レポートは「データを見る」だけでは不十分で、「課題を発見し、改善提案に落とし込むこと」が最も重要です。本記事では、Google アナリティクス・Search Console を前提に、どの指標をどの順に見て、どのように改善提案へつなげるかを体系的に整理します。
この記事の対象読者
・サイト改善提案の根拠づくりに悩んでいる担当者
・アクセス解析の数値をどう読むべきかが曖昧な方
・毎月のレポートの品質を一定化したい企業や制作会社の方
まず見るべき5つの基本指標
複雑なレポートを作る前に、まずは次の5つを“全体の健康状態”として確認します。
- 1. PV(ページビュー):全体の流入量の把握
- 2. セッション数:訪問者の純粋な訪問回数
- 3. ユーザー数:新規・既存の比率
- 4. 直帰率/離脱率:どこでユーザーが離れているか
- 5. CV(コンバージョン)数・率:問い合わせや申込の成果
これらの指標は“症状”であり、原因ではありません。ここで異常値があれば、後述する詳細分析に進みます。
ランディングページ分析(入口の質)
訪問者が最初に着地するページを見れば、「どの記事が入口として強いか」「どこで離脱しているか」が明確になります。
1. ランディングページ別の直帰率を見る
- 直帰率が高い=期待と内容の不一致
- タイトル・見出し・検索意図に合っていない可能性
- UI問題(表示速度・第一印象の悪さ)の影響も大きい
2. 検索クエリとの整合性を見る
Search Console で「どんな検索ワードから来ているか」を確認します。特に以下を注意します。
- クリック数が多いのに平均掲載順位が低いページ
- 表示回数が多いのにCTRが低いページ
タイトル・ディスクリプション改善の優先順位が決まります。
動線・回遊の分析(サイト内の動き)
ユーザーがどのページに移動し、どこで離脱したかを見ます。
1. 遷移元 → 遷移先
イベントトラッキングや GA の「行動フロー」から、次のような改善ポイントが見えます。
- よく読まれるページからコンバージョン導線が遠い
- 特定のページで回遊が止まる(=情報過多 or 行き止まり)
- スマホでの操作ストレスがボトルネックになっている
コンバージョン(CV)分析
1. 入口別CV率
- LP(ランディングページ)ごとにCV率を見る
- 流入元(検索・SNS・広告など)別のCV率も比較
2. コンバージョン直前ページの分析
CV前にユーザーが必ず通るページを「アシストページ」と呼びます。
- アクセスが少ないのにCV貢献が高いページ
- アクセスは多いのにCV貢献が低いページ
アシストページの強化は、短期で効果が出やすい施策です。
アクセス解析レポートの構成案(テンプレ)
毎月のレポートをテンプレ化すると品質が一定になります。典型的な構成例は次の通りです。
- ① 今月の概況(PV・CV・主要指標の変動)
- ② 重要ページの動向(LP、商品ページ、記事など)
- ③ 検索クエリの動向(上昇/下降キーワード)
- ④ 回遊・遷移の課題
- ⑤ 改善案(UI改善、導線追加、記事追加など)
- ⑥ 次月以降のアクション
レポートは「事実 → 課題 → 改善策 → 優先順位」まで整理して初めて価値が生まれます。
まとめ
アクセス解析レポートは、単に数値を報告するものではなく「課題の特定」と「改善提案」が核心です。基本指標 → ランディングページ → 回遊 → CV分析という順番で見ることで、原因と改善ポイントが体系的に整理できます。業界を問わず応用できる分析軸を持っておくと、継続的なサイト改善がしやすくなります。
本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する
株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。
株式会社インテンス(公式サイト)