事前問診フォームは「受付が楽になる」だけで終わらせると、入力負担ばかり増えて定着しません。 本当に効くのは、主訴(何が一番困っているか)と禁忌情報(服薬・アレルギー等)を整理し、緊急度判断(トリアージ)や当日の導線に繋げることです。
問診でまず固めるのは、情報の取りこぼしが事故に繋がる領域です。 つまり、禁忌・既往・服薬・アレルギーです。
自由記述だけにすると、読み取りが重くなり、結局電話確認が増えます。 主訴は選択式に寄せ、補足は短い自由記述1枠に絞ると運用が回ります。
スマホでの離脱を減らすUIの作り方は、 スマホで離脱しないUI/UX や スマホ入力最適化のUIパターン の考え方が効きます(1画面に詰めすぎない、ボタンを大きくする等)。
トリアージという言葉を前面に出す必要はありませんが、緊急性が高いケースの判断はシステム側で支援できます。 例えば、次のような回答があった場合に「電話案内」へ分岐するなどです。
この分岐は、ユーザーに「入力したのに結局電話」と感じさせない文言設計が重要です。 エラーメッセージや注意文言の基本は エラーメッセージ設計の実務ガイド の考え方が参考になります。
おすすめは、先に予約(日時・基本情報)→後で問診です。 いきなり問診を先に出すと、入力が長く感じて離脱します。
予約フォーム側の「希望日入力パターン」を詰めたい場合は、 見学・相談予約フォームの希望日入力パターン比較 の考え方が転用できます(候補日複数、時間帯は粗く、など)。
事前問診は、予約・受付・カルテ(連携の有無)まで含めて設計すると現場が楽になります。 全体像は 歯科・皮膚科・美容クリニック向け のページも入口として使えます。
インテンスでも、最初は「禁忌・連絡先・主訴」だけを固め、慣れてから問診を増やす段階導入にすることが多いです。
事前問診フォームは、受付短縮だけでなく「判断材料の欠落防止」と「緊急性の分岐」に繋げると価値が出ます。 主訴は選択式+補足、禁忌情報は取りこぼさない、予約の後段で問診を入れる。 この設計で、入力負担と運用効果のバランスが取りやすくなります。