不動産の内見は「予約が取れたら終わり」ではありません。 実務では、空室確認、鍵手配(キーボックス/管理会社/現地対応)、現地案内、そして申込〜入居審査へ連続します。 フォームが単純すぎると、どこで止まっているか分からず放置が発生します。ここでは、内見の導線とステータス設計を実務寄りにまとめます。
内見で最初に必要なのは、希望条件の細かいヒアリングではなく、物件の特定です。 物件が特定できないと、空室確認も鍵手配も始まりません。
管理会社確認や鍵手配で、即時確定できないことが多いのが不動産です。 日時を確定させようとしてフォームを重くするより、候補を集めて運用で確定する方が現実的です。
候補日で回す設計は、 第1〜第3希望を使った日程調整 の考え方がそのまま使えます(確定前提を外すだけで、対応が速くなることが多いです)。
内見が詰まる最大要因の一つは鍵です。 フォーム側で次の分岐が取れていると、担当者の動きが明確になります。
内見は前工程(確定・段取り)と後工程(申込・審査)が別物です。 ステータスを一続きにしない方が、放置が減ります。
ステータス設計の基本は、 ステータス管理の運用ルール の「いつ・誰が・どうなったら変えるか」をトリガーとして決めることです。
カレンダーを入れても、管理会社確認が必要なら即確定はできません。 「仮予約(候補受付)」と「確定(鍵手配完了)」を分けるなど、確定フローを先に作るのが順序です。
カレンダー表示の基本パターンは 予約カレンダーの空き状況表示パターン を土台にしつつ、不動産では“確定=段取り完了”の意味を持たせるのがポイントです。
不動産業の全体像(内見→申込→審査→契約)を俯瞰するなら、 不動産向けシステム開発例 から機能の優先順位を整理すると、要件が迷子になりにくいです。
内見予約は、物件特定→空室確認→鍵手配→内見→申込へ連続するため、フォームとステータスを一体で設計するのが要点です。 候補日回収で運用を回し、鍵手配の分岐を先に取り、前工程/後工程でステータスを分けると放置が減ります。