是正指摘が増えると、検査前に現場が荒れます。原因は、指摘が散らばって“追えない”こと。
写真はスマホ、指摘は口頭、履歴はLINE、期限は人によって言うことが違う。これだと最後にまとめて直すしかありません。
写真と指摘をチケットとして扱い、担当・期限・状態・証跡をそろえると、手戻りが減ります。
チケット化しても、写真が“どこ”か分からないと探せません。現場で通じる単位で持たせます。
BIMや座標連携まで行かなくても、この2つで“あとから探せる”状態になります。
検査前に困るのは、未完了が多いことより、未完了の理由が分からないことです。
未完了を、運用上の言葉で分けるのがコツです。
この考え方は、問い合わせ管理のステータス設計(テンプレ)と同じで、「止まる理由」を分けると回ります。
是正が図面改訂や仕様変更と絡むと、一気に混乱します。
チケット詳細に「参照図面(最新版)」へのリンクを付けるだけでも手戻りが減ります。図面の運用は
配布+既読 とセットで考えると整理しやすいです。
完了時に必要なのは「完了しました」の一言ではなく、後で説明できる材料です。
この3つが残るだけで、会議の時間が短くなります。
施工写真・是正指摘のチケット化は、検査前の手戻りを“仕組みで”減らすためのものです。
写真に場所と対象を持たせ、担当・期限・状態・完了証跡をそろえる。図面改訂が絡むものは最新版へリンクする。
インテンスで作る場合も、まずは現場が入力し続けられる粒度に絞り、必要に応じて複数現場の見える化(ダッシュボード)へ広げると筋が良いです。