複数現場ダッシュボードで“危ない兆候”だけ先に拾う設計例

複数現場を管理していると、現場の詳細を全部追うのは無理です。
それでも回っている組織は、危ない兆候を早く拾って、先に手を打つことに集中しています。
ダッシュボードも同じで、最初から全部見せない方が使われます。

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1. 兆候の定義を先に決める(5〜8個で十分)

兆候を定義しないと「全部出す」になって失敗します。建設現場なら、まずこの辺が現実的です。

2. 画面構成:上から“赤だけ”→掘れる導線

最初の画面は赤(危険)だけで良いです。緑は見せなくても現場は回ります。

現場名を押すと現場詳細へ、兆候カテゴリを押すと該当一覧へ。
この「掘れる導線」があると、会議が短く終わります。

3. 兆候は“入力が必要な数字”より、自然に溜まる情報から作る

出来高や工程率を精密に入れるのは大変です。そこに寄せすぎると入力が止まります。
最初は、自動で拾える情報で兆候を作った方が強いです。

「入力しないと兆候が出ない」項目は慎重に
毎日入力が必要な項目を兆候の核にすると、運用が崩れた瞬間にダッシュボードも死にます。最初は“期限・未読・滞留”が堅いです。

4. 兆候を見た後の打ち手まで、テンプレにしておく

兆候だけ出しても、打ち手が決まらないと意味がありません。兆候別に「次にやること」を決めておくと現場が動きます。

まとめ

複数現場の管理は、全部を見せるほど遅くなります。危ない兆候を定義し、赤だけを先に出し、掘れる導線と打ち手テンプレまでセットにする。
インテンスで作るなら、安全書類(入場管理)、是正(チケット)、図面未読(既読)の3つを兆候の核にすると、入力負担を増やさず効果が出やすいです。

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