問い合わせ管理システムを検討する際に、最初に悩みやすいのが「ステータスをどう設計するか」です。 細かくしすぎると運用が追いつかず、少なすぎると現場の状況が見えにくくなります。
まずは、BtoB・toC問わず幅広く使える、汎用的なステータス構成です。
このテンプレートは、ステータス管理の運用ルールと失敗しにくい設計 で解説している実務的な運用とも相性が良く、 「ボールが今どこにあるか」を明確にしたい組織に向いています。
法人営業の現場では、問い合わせがそのまま案件化していくケースが多いため、ステータスもそれに合わせて設計します。
このテンプレートでは、「新規問い合わせ」から「受注・失注」までを1本の流れとして追いかけます。 卸売・商社(BtoB企業)向け のような業種では、営業管理と問い合わせ管理を一体で考える際のベースになります。
一般消費者向けの問い合わせでは、担当者数や処理件数が多くなるため、ステータスはできるだけシンプルにすることが多いです。
「回答待ち(顧客)」や「社内確認中」のような状態は、コメントや担当者、期限で補完し、ステータス自体は少なめに保つ考え方です。 この場合でも、ステータス・優先度・期限の運用ルールを決める手順 で整理した3要素をきちんと分けておくと、管理がしやすくなります。
見学・相談・診療予約などの受付では、日程確定までのプロセスをステータスに反映します。
このテンプレートは、予約カレンダーの空き状況表示パターン集 や 時間枠設計の実務ガイド(業種別サンプル) と組み合わせて運用すると、カレンダー画面との整合性が取りやすくなります。
歯科・皮膚科・美容クリニックなどでは、「初診」と「再診」が重要な軸になります。
歯科・皮膚科・美容クリニック向けWebシステム活用アイデア で整理されるような、事前問診フォームやカルテ連携と合わせて設計すると、受付〜診療までの流れを一貫して可視化できます。
ここまで紹介したテンプレートは、あくまで出発点です。 実際に自社で使う際には、次の観点でカスタマイズが必要になります。
インテンスがステータス設計をお手伝いする際も、「いきなり完璧なステータスを作る」のではなく、テンプレートを基に週次・月次のレビューを通じて少しずつ現場に合わせていく形が多くなっています。
問い合わせステータスの設計は、システム導入時だけでなく、その後の運用にも大きな影響を与えます。 汎用テンプレート・BtoB営業・toC問い合わせ・予約受付・医療など、用途別のパターンを参考にしつつ、 自社の業務フローと言葉遣いに合わせて調整していくことで、「現場が自然に使い続けられるステータス」に近づけていくことができます。