問い合わせステータス設計のテンプレート集

問い合わせ管理システムを検討する際に、最初に悩みやすいのが「ステータスをどう設計するか」です。 細かくしすぎると運用が追いつかず、少なすぎると現場の状況が見えにくくなります。

この記事の位置づけ
・汎用的に使えるステータス構成のテンプレート集
・BtoB向け、toC向け、予約受付向けのバリエーション
・詳細な設計・運用ルールは、関連記事への橋渡し

1. 汎用テンプレート:問い合わせ対応全般向け

まずは、BtoB・toC問わず幅広く使える、汎用的なステータス構成です。

このテンプレートは、ステータス管理の運用ルールと失敗しにくい設計 で解説している実務的な運用とも相性が良く、 「ボールが今どこにあるか」を明確にしたい組織に向いています。

2. BtoB営業向けテンプレート:案件ステータスと連動させる場合

法人営業の現場では、問い合わせがそのまま案件化していくケースが多いため、ステータスもそれに合わせて設計します。

このテンプレートでは、「新規問い合わせ」から「受注・失注」までを1本の流れとして追いかけます。 卸売・商社(BtoB企業)向け のような業種では、営業管理と問い合わせ管理を一体で考える際のベースになります。

3. toC問い合わせ向けテンプレート:シンプルさを優先

一般消費者向けの問い合わせでは、担当者数や処理件数が多くなるため、ステータスはできるだけシンプルにすることが多いです。

「回答待ち(顧客)」や「社内確認中」のような状態は、コメントや担当者、期限で補完し、ステータス自体は少なめに保つ考え方です。 この場合でも、ステータス・優先度・期限の運用ルールを決める手順 で整理した3要素をきちんと分けておくと、管理がしやすくなります。

4. 予約受付向けテンプレート:日程確定のステップを意識

見学・相談・診療予約などの受付では、日程確定までのプロセスをステータスに反映します。

このテンプレートは、予約カレンダーの空き状況表示パターン集時間枠設計の実務ガイド(業種別サンプル) と組み合わせて運用すると、カレンダー画面との整合性が取りやすくなります。

5. 医療・クリニック向けテンプレート:初診・再診を区別する

歯科・皮膚科・美容クリニックなどでは、「初診」と「再診」が重要な軸になります。

歯科・皮膚科・美容クリニック向けWebシステム活用アイデア で整理されるような、事前問診フォームやカルテ連携と合わせて設計すると、受付〜診療までの流れを一貫して可視化できます。

6. テンプレートをそのまま使わないためのチェックポイント

ここまで紹介したテンプレートは、あくまで出発点です。 実際に自社で使う際には、次の観点でカスタマイズが必要になります。

インテンスがステータス設計をお手伝いする際も、「いきなり完璧なステータスを作る」のではなく、テンプレートを基に週次・月次のレビューを通じて少しずつ現場に合わせていく形が多くなっています。

まとめ

問い合わせステータスの設計は、システム導入時だけでなく、その後の運用にも大きな影響を与えます。 汎用テンプレート・BtoB営業・toC問い合わせ・予約受付・医療など、用途別のパターンを参考にしつつ、 自社の業務フローと言葉遣いに合わせて調整していくことで、「現場が自然に使い続けられるステータス」に近づけていくことができます。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)