協力会社への提出依頼が増えるほど、現場は「追いかけ」と「差戻し」に時間を取られます。
提出物が揃っていないのに当日を迎えると、受付や入場が詰まり、工程まで巻き込みます。
ここでは、協力会社ポータルを前提に、提出物を“先に揃える”ための導線と設計ポイントを整理します。
安全書類・入場者管理の全体像は 安全書類・入場者管理をWeb化するときの項目設計 を土台にするとズレにくいです。
ポータルを作っても、アップロード画面を置いただけでは揃いません。
揃わない原因は、たいてい次のどれかです。
「揃う状態」を作るには、提出単位の設計(セット化)と、差戻し・期限・版管理をまとめて扱う必要があります。
安全書類や入場関連は、単体の書類が揃っても意味が薄いことがあります。
現場が使う単位で、セットを定義してしまう方が運用に乗ります。
提出画面にいきなり行かせると、足りないままアップロードされます。
先に「今必要な提出物は何か」を見せて、足りないものを埋めさせる導線にすると揃う確率が上がります。
外部相手とのやり取りが止まらない形にする観点は、共同相手とのポータル設計の考え方が近いです。
協力会社ポータルは、見せすぎるほどトラブルになりやすいです。
現実的には、次の3軸で切ると破綻しにくいです。
ロール分割の考え方は 権限設計の分割 が土台になります。
また、誰がいつ何を出したかの証跡は 監査ログ設計 と相性が良いです。
差戻しが長引く原因は、理由が曖昧で、次の行動が決まらないことです。
差戻し理由は選択式にして、必要な補足だけ書ける形が運用に乗ります。
この仕組みがあると、現場側の追いかけが減り、協力会社側も「何を直すか」が明確になります。
協力会社ポータルは、アップロード場所を作るより先に「揃う状態」を設計するのが肝です。
提出はセット化し、未完が一目で分かる一覧から不足を埋める導線にし、版・期限・差戻しを短い往復で回す。
インテンスで組む場合も、権限とログを最初に押さえることで、外部相手の運用が安定しやすくなります。