社内だけの権限より、取引先・店舗・外注先など“外部の目”が入った瞬間に、権限設計の難易度は跳ねます。
よくある事故は、見えてはいけない情報が見える、編集してはいけないものが編集できる、ログが残らず原因が追えない、です。
この記事では、「同じ画面を役割別に安全に使う」ための権限設計を、実務の型として整理します。
最初に決めるのは役職名ではなく「できる操作」です。
最低限、次の4つを分けると破綻しにくいです。
削除はできるだけ避け、無効化・アーカイブで運用する方が安全です(データ整合も保ちやすいです)。
同じ編集権限でも、「どこまで見えるか」は別問題です。
ここをロールと混ぜると、ロールが爆発的に増えます。
見える範囲は次のような軸で設計します。
外部に共有する導線を作るなら、次をセットで決めます。
添付共有があるなら ファイル添付の設計 とセットで、直リンク運用は避けた方が安全です。
外部が絡むと、個人情報の取り扱いが一気にセンシティブになります。
「見せない」だけでなく、「見せても良い形に加工する」も選択肢です。
権限設計の最後はログです。
特に外部が入ると「誰が変えたのか」を追えないと運用が止まります。
ダッシュボードで異常を見つけるなら、KPI設計 と繋げると運用が強くなります。
荷主と倉庫、協力会社で“同じ案件”を見たいが、見える範囲は違う、という構造になりがちです。
業務像は 物流向け を前提に、
納品/バース予約(バース予約)は「案件単位で共有」「全体一覧は非公開」など、スコープで守る設計が効きます。
複数店舗と本部、外注先が絡むと、権限が一気に複雑化します。
業務像は 自動車販売・整備・タイヤショップ向け を前提に、
入庫・作業指示(ピット割当)の“編集権限”と、“見える範囲(自店舗/全店)”を分離しておくと運用が崩れにくいです。
インテンスでも、外部共有が絡む案件ほど、ロールとスコープを分離し、ログで追える形を最優先で固めます。
権限設計は「役割(操作)」と「範囲(スコープ)」を分けると破綻しにくいです。
外部共有は期限・範囲・ログをセットで、個人情報はマスキング前提で設計する。
最後にログで“追える”状態を作ると、同じ画面を安全に回せるようになります。