試験や評価が予定通り進まない理由は、「試験項目が多い」よりも、設備が使えないことが多いです。
予約が衝突する、設備のダウンでリスケが連鎖する、校正期限切れで結果が無効になる──このあたりが積み重なると、開発全体が遅れます。
ここでは、試験設備・計測器の予約と校正を、現実的な運用で回す台帳設計を整理します。
同じ予約でも、設備と計測器では性質が違います。ここを混ぜると画面が破綻します。
設備は「枠(時間)」で管理し、計測器は「持ち出し(期間)」で管理するのが自然です。
予約で揉めるのは、「誰が」「どれだけ」「何のために」使うかが不透明なときです。
そこで、次の項目を最低限揃えます。
枠が細かすぎると更新が面倒で、粗すぎると衝突が増えます。
現場の単位(半日/1日/夜間など)に合わせ、必要なら「準備・復旧」の時間も枠に含めます。
※ 枠の作り方の考え方は、一般の予約設計と同じなので 時間枠設計ガイドの発想がそのまま使えます。
校正期限切れで「試験結果が使えない」は最悪の事故です。
台帳に校正期限があるだけでは弱く、予約時点で気付ける仕組みにします。
設備は必ず壊れます。問題は壊れた後の運用です。
「誰が連絡し」「どの予約をどう動かすか」が決まっていないと、現場が混乱します。
ステータス運用の考え方は、問い合わせ管理と同じで、ステータス運用ルールの延長で組み立てると破綻しにくいです。
予約があるだけでは、実際に使ったか分かりません。
そこで、使用実績(開始・終了、結果、メモ)を残せると、次の改善が回ります。
インテンスでも、台帳系のシステムは「入力の負担が増えた」と感じさせると続かないので、予約→実績の入力は最小操作で済むように設計することが多いです。
製造業の中での位置づけとしては 製造業向けシステム開発例
試験設備・計測器の管理は、予約カレンダーだけでは足りず、校正期限・停止ステータス・実績ログまで含めて「使える状態」を維持する設計が要点です。
枠設計を現場の単位に合わせ、目的を試験IDに紐づけ、期限切れを予約時点で防ぐ。これだけでも、評価の詰まり方が変わります。