顧問先ごとの業務メニュー・料金テーブルを整理する管理画面の例

顧問契約の“内訳”が整理されていないと、地味に困る場面が増えます。
新規契約の見積がぶれる、請求の漏れが出る、担当者が替わると「この顧問先は何が含まれているか」が分からない。
ここでは、顧問先ごとの業務メニューと料金テーブルを、崩れにくい形で管理する画面設計をまとめます。

関連テーマ
・顧問先ポータルの土台:顧問先ポータル設計
・期限カレンダー(業務が増えるほど効く):申告・納付期限のアラート
・職員の稼働を見える化:タスク進捗ダッシュボード

1. “メニュー”と“料金”を分けて持つ(同じ表で管理しない)

よくある失敗が、Excelの1表で「メニュー名」「単価」「顧問先ごとの特記事項」を全部入れてしまうことです。
運用が続くほど、表が増殖して崩れます。
そこで、データ構造としてはシンプルに分けます。

2. メニュー設計:名前を揃えるだけで引継ぎが楽になる

メニュー名の揺れは、請求漏れや説明のブレにつながります。
“現場が使う言葉”に寄せつつ、粒度を揃えるのがコツです。

年末調整はメニュー分解の例として分かりやすいです(入力の詰まりやすさは 年末調整フォーム設計 でも触れています)。

3. 料金テーブル:月額だけでなく“条件差分”を持てるようにする

顧問先の契約は、月額固定だけでは済みません。
次の差分が後から効いてきます。

“工数が増える条件”を先に列挙しておく
料金の議論は最後でもいいのですが、条件だけは先に定義しておくと、契約更新や見積の説明が楽になります。

4. 顧問先契約画面:例外を“書き散らかさない”

顧問先ごとの例外は必ず出ます。ただ、自由記述で残すと検索できません。
おすすめは、例外を3種類に分けることです。

メモは完全にゼロにはできません。だからこそ、メモを短くして“検索できる要素”を先に増やします。

5. 見積・請求と繋げるなら「確定版」を作る

運用で揉めるのが、「今月の請求はこの契約で合ってる?」問題です。
そこで、契約内容に“確定版”の概念を入れます。

「改定予定」を持っておくと、更新時期に慌てずに済みます。期限管理の考え方は 期限カレンダー設計 と相性が良いです。

まとめ

顧問先ごとの業務メニューと料金を整理するなら、メニューと料金を分け、顧問先契約は“チェック+条件+短メモ”で持つのが崩れにくいです。
インテンスで作る場合も、いきなり請求まで一体化しようとせず、まずは契約台帳を固め、次に期限(アラート)や稼働(ダッシュボード)へ広げる順が現実的です。
士業向けの全体像は 士業事務所向けシステム開発例 にも載せやすいテーマです。

本記事は、Webシステム開発・スマホ自動変換「movo」・業務システム構築・フォームUX改善・EC支援を提供する 株式会社インテンスが、実際の開発プロジェクトで蓄積した知見をもとにまとめています。 株式会社インテンス(公式サイト)