顧問契約の“内訳”が整理されていないと、地味に困る場面が増えます。
新規契約の見積がぶれる、請求の漏れが出る、担当者が替わると「この顧問先は何が含まれているか」が分からない。
ここでは、顧問先ごとの業務メニューと料金テーブルを、崩れにくい形で管理する画面設計をまとめます。
よくある失敗が、Excelの1表で「メニュー名」「単価」「顧問先ごとの特記事項」を全部入れてしまうことです。
運用が続くほど、表が増殖して崩れます。
そこで、データ構造としてはシンプルに分けます。
メニュー名の揺れは、請求漏れや説明のブレにつながります。
“現場が使う言葉”に寄せつつ、粒度を揃えるのがコツです。
年末調整はメニュー分解の例として分かりやすいです(入力の詰まりやすさは 年末調整フォーム設計 でも触れています)。
顧問先の契約は、月額固定だけでは済みません。
次の差分が後から効いてきます。
顧問先ごとの例外は必ず出ます。ただ、自由記述で残すと検索できません。
おすすめは、例外を3種類に分けることです。
メモは完全にゼロにはできません。だからこそ、メモを短くして“検索できる要素”を先に増やします。
運用で揉めるのが、「今月の請求はこの契約で合ってる?」問題です。
そこで、契約内容に“確定版”の概念を入れます。
「改定予定」を持っておくと、更新時期に慌てずに済みます。期限管理の考え方は 期限カレンダー設計 と相性が良いです。
顧問先ごとの業務メニューと料金を整理するなら、メニューと料金を分け、顧問先契約は“チェック+条件+短メモ”で持つのが崩れにくいです。
インテンスで作る場合も、いきなり請求まで一体化しようとせず、まずは契約台帳を固め、次に期限(アラート)や稼働(ダッシュボード)へ広げる順が現実的です。
士業向けの全体像は 士業事務所向けシステム開発例 にも載せやすいテーマです。