税理士事務所の残業が増える原因は、単純に忙しいから…だけではありません。
実務では、「詰まっている場所が見えない」、「顧問先待ちが整理されていない」、「期限が近いのに手が付いていない案件が埋もれる」の3つが重なって、最後に爆発します。
そこで、タスク進捗と負荷を“見える化”するダッシュボードの設計例をまとめます。
件数だけだと、忙しさの説明にはなりますが、改善につながりません。
現場で効くのは、次のような“滞留”の可視化です。
この切り口は、問い合わせ管理のダッシュボード(画面レイアウトパターン)の考え方と似ています。
税務業務は細分化しようと思えば無限にできますが、入力が増えると現場が逃げます。
そこで、タスクは“節目”に寄せます。
「顧問先待ち」は、理由(不足資料/確認事項/添付不足)まで分けると追いかけが具体的になります。期限設計(期限カレンダー)とセットで考えるのがコツです。
残業を正確に予測するのは難しいです。だから、最初から精度を狙わない方が失敗しません。
現実的には「危険信号」を出すだけでも価値があります。
見やすさ優先で、まずは「3つの一覧+少しの指標」に寄せるのが安定します。
上部に出す指標(KPI)は多くしません。
顧問先待ちの追いかけは、担当者の記憶に頼るほど漏れます。
顧問先ポータル(ポータル設計)と繋がっていると、「未提出」「差し戻し中」がそのまま一覧に出せます。
通知の運用は、期限カレンダー(アラート設計)と一緒に整えると、現場が楽になります。
職員の進捗や残業見込みを見える化するダッシュボードは、件数よりも滞留を見せる方が効きます。期限直前の未着手、顧問先待ちの滞留、レビュー待ちの山を可視化し、危険信号を出す。まずはこれだけで、繁忙期の動き方が変わります。
インテンスでも、士業向けは「ポータル」「期限」「稼働」の3点を揃えると効果が出やすいです。全体像としては 士業事務所向けシステム開発例 と合わせて考えると整理しやすいです。