病院・クリニックでは、就職希望者向け見学・実習希望者向け見学・家族向け施設見学 など、 目的の異なる見学が一つの窓口に集まりがちです。 これを電話・メールで個別対応していると、情報漏れやダブルブッキングが起きやすく、現場の負荷も高止まりします。
本記事では、医療機関の見学予約フォームを Web 化する際に押さえておきたい、 導線設計 と 診療科ごとの差分項目 の考え方を整理します。 インテンスでも医療系の問い合わせ・見学フォームを扱うことが多く、実務でよく出る論点を中心にまとめています。
まず重要なのは、「誰が」「どの目的で」見学を申し込んでいるか を最初に切り分けることです。 トップページからいきなり長いフォームに飛ばすのではなく、次のような導線が現場にとって扱いやすくなります。
このステップ構成は、 見学・相談予約フォームの希望日入力パターン比較 で紹介している「希望日選択」の考え方と親和性が高く、見学用途でもそのまま応用できます。
見学の受け入れ条件は、診療科ごとに違うことが多くあります。
これを「あとからメールで調整」していては、職員側の工数がかかりすぎます。 フォーム設計の段階で、次のような工夫が有効です。
診療科ごとの条件と注意事項を整理したうえで、 歯科・皮膚科・美容クリニック向けWebシステム活用アイデア のように「事前問診」「診療予約」と合わせて設計すると、将来的な拡張も見据えやすくなります。
見学予約も基本的な考え方は予約システムと同じです。 すでに診療予約カレンダーや施設予約カレンダーをお持ちであれば、 見学分の枠をどう共存させるかを最初に決めておく必要があります。
カレンダー表示・空き状況の考え方は、 予約カレンダーの空き状況表示パターン集 や 時間枠設計の実務ガイド(業種別サンプル) で紹介している発想がそのまま使えます。
就職希望者向けの見学と、一般の家族・地域住民向けの見学では、 必須にすべき情報が大きく異なります。
このように、目的ごとに必須項目を切り替える 設計は、 問い合わせフォームの必須・任意項目の基準設計 でも扱っている「必須項目の絞り込み」の実践例と言えます。
フォームだけを作っても、院内での確認フローが整っていなければ意味がありません。 見学予約の申し込みは、診療科・人事・総務・地域連携室など、複数部署にまたがることが多いためです。
こうした「内部用の見学管理ダッシュボード」は、 問い合わせ管理ダッシュボードのカラム設計テンプレート や ステータス管理の運用ルールと失敗しにくい設計 で紹介している考え方をベースに設計すると、医療現場にも馴染みやすくなります。
病院・クリニックの見学予約フォームは、目的(見学種別) と 診療科ごとの条件 を きちんとフォーム側に反映できるかどうかで、現場運用のしやすさが大きく変わります。
導線設計、カレンダーとの連携、必須項目の切り替え、院内フローを意識した通知・一覧画面まで含めて設計することで、 電話・メール中心の運用から一歩進んだ、医療機関らしい見学受付の仕組みを構築できます。