「この測定結果、根拠は?」と聞かれて答えに詰まるのは、数値は残っていても“周辺”が残っていないからです。
温度条件、治具、測定者、計測器、校正状態、生データ、集計手順。どれかが欠けると、再現も監査もできません。
ここでは、測定データを“後追いできる形”にするための台帳設計を整理します。
測定結果は、次の要素の合成です。Web化では、この分解をそのまま項目に落とします。
測定結果が散る原因は、同じ測定が何回も実施され、区別が付かなくなることです。
そこで、1回の測定(または1ロットの測定)に対して測定IDを採番します(例:MEAS-202512-083)。
図番Revの固定は、ECR/ECO や DVP&R と同じ思想で、後からの混乱を潰します。
測定条件を自由記述にすると、表記がバラバラで検索できません。
現実的には、よく使う条件セットをテンプレ化して、選ぶだけにします。
校正期限は“今”の状態だけ見ても足りません。監査で問われるのは「測定した当時は有効だったか」です。
なので、測定IDに対して、計測器の校正情報(校正番号/有効期限)をスナップショットとして持ちます。
計測器台帳の考え方は 予約と校正管理 の延長で組めます。
測定データは、閲覧者によって必要な粒度が違います。
社内の評価担当は生データやログまで見たい。一方、顧客や営業は要点だけで良い。
そこで、ビューを分けます。
顧客向けに見せる場合の考え方は、品質情報ビューの作り方(例:顧客・営業に見せられる品質情報ビュー)と同じで、公開範囲を最初に決めるのがコツです。
測定データは数値だけ残しても役に立ちません。対象(図番Rev)、条件、治具、校正状態、生データ、集計方法までが揃って初めて“説明できる結果”になります。
インテンスでも、まずは測定ID+条件テンプレ+校正スナップショットの3点を入れて、現場で回り始めてから拡張する作りにすることが多いです。
製造業の活用文脈は 製造業向けシステム開発例 の中でも、評価・品質・監査対応に直結します。