住所や社名の入力は、一見シンプルですが「表記ゆれ」「誤入力」「コピー&ペースト崩れ」が多発しやすい領域です。
この小さなズレが、後工程(見積作成、配送、請求、来店予約、工事日程調整など)での手戻りに直結します。
この記事では、入力の段階で“後工程が詰まらない”状態を作るために、住所・社名の入力補助をどう設計するかを整理します。
住所は「正しいつもり」で入力されるため、ミスが見えにくいです。典型は次の通りです。
このあたりは、即時バリデーション(入力中チェック)と、離脱しにくいエラー表示(エラーメッセージ設計)の合わせ技が効きます。
郵便番号→住所補完は、入力ラク目的で導入されがちですが、本当の価値は“都道府県漏れ”や“市区町村の誤記”を減らす点にあります。
設計の要点は次の通りです。
住所は完全統一が難しいため、現実解は「入力は自由度を残しつつ、保存・検索・印字のために正規化する」です。
正規化の主な観点は次の通りです。
検索性を上げたい場合は、検索ログ活用(0件検索の改善)と合わせると「どの表記が実際に入力されているか」が分かり、正規化設計が現実に寄ります。
BtoBフォームでは、社名の表記ゆれが確実に起きます。
「株式会社」「(株)」「Co.,Ltd.」「全角・半角」「スペース有無」などが混ざり、同一企業が複数レコードとして増殖します。
ここを放置すると、問い合わせ管理(カラム設計)や集計(レポート)が信用されなくなります。
コード体系の思想は マスタのコード体系 と同じで、表示と機械処理を分けるほうが後で崩れにくいです。
住所・氏名・電話番号は個人情報です。入力補助やログ取得を行うほど、権限設計が重要になります。
基本方針は 権限・ログ設計 に沿い、次を決めます。
内見予約(鍵手配を詰まらせない)では住所情報の扱いが複雑です。
業務像は 不動産向け を前提に、住所の正規化と、担当者・店舗単位の閲覧範囲をセットで設計すると事故が減ります。
来店だけでなく、引取り・出張作業が絡むと住所品質が重要になります。
業務像は 自動車販売・整備・タイヤショップ向け を前提に、
入庫予約(入庫設計)や持込取付(適合確認)の前提として、住所入力の手戻りを潰すと現場が楽になります。
インテンスとしても、入力補助は「入力を短くする」だけではなく、「後工程で詰まらない」品質を作るために設計します。
住所・社名入力は、表記ゆれを前提に設計する領域です。
郵便番号補完+住所正規化でズレを減らし、社名は表示と名寄せキーを分けて増殖を防ぐ。
個人情報の扱い(権限・ログ・保存期間)までセットで固めると、運用が長く安定します。