確認事項1: 配車変更を誰が、どの時点で確定するか
電話、チャット、紙の指示書など複数の方法で変更を伝えている場合、システムに登録する担当者と確定の時点を決める必要があります。
変更前後の内容、理由、連絡先、連絡済みかどうかなど、後から確認したい情報もあわせて検討します。
一つの便に関する情報でも、配車担当者が管理する予定、ドライバーから届く運行状況、倉庫で記録する入場・作業時刻、請求担当者が確認する付帯料金など、部門や関係会社によって扱う内容は異なります。
例えば、配車表はExcel、当日の変更は電話やチャット、到着・荷役の実績は日報、受領書は紙や画像で保管している場合、後日確認するときには複数の記録を照合する必要があります。追加便、再配達、傭車、待機料などが発生した便では、変更の経過や請求根拠の確認項目も増えます。
Webシステムでは、便番号や運行管理番号を共通の手掛かりにして、配車内容、到着・作業時刻、バースの利用状況、受領書、請求前の確認事項などを一覧化する構成が考えられます。点呼結果、デジタコ、GPS、TMS、WMSなどとの連携は、現在お使いの機器やシステムから取得できるデータ、更新頻度、利用権限を確認したうえで範囲を決めます。
このページでは、運送会社と倉庫の間で扱う情報を題材に、配車から運行、入場受付、庫内作業、請求前確認まで、5つの画面イメージをご紹介します。現在の運用をすべて置き換えるものではなく、必要な機能や連携範囲を検討する際の参考としてご覧ください。
以下の各項目は、「ダッシュボード(管理画面)構成イメージ集」に掲載しているモック画面に対応しています。
電話、チャット、紙の指示書など複数の方法で変更を伝えている場合、システムに登録する担当者と確定の時点を決める必要があります。
変更前後の内容、理由、連絡先、連絡済みかどうかなど、後から確認したい情報もあわせて検討します。
到着、入場受付、呼び出し、荷役開始、荷役完了、出発のうち、どの時刻を記録できるかは拠点ごとに異なります。
待機時間の集計や待機料の確認に利用する場合は、時刻の入力者、取得方法、未入力時の扱いも決めておく必要があります。
ピッキングや検品の進捗を配車担当者へ共有する場合、更新する工程とタイミングを決めます。細かな作業実績まで入力すると、現場の操作が増える可能性があります。
出発予定やバース利用の判断に必要な項目に限定し、未着手、作業中、確認待ち、完了などの状態をどこまで分けるかを検討します。
追加便、再配、待機、立ち寄り、付帯作業などの扱いは、荷主との契約や発生理由によって変わります。
運行実績から算出できる明細と、証跡や承認を確認してから確定する明細を分け、請求前の確認手順を画面に反映します。
当日の便を一覧にし、車両・ドライバー・区間・予定時刻と、現在の進捗を同じ画面で確認する例です。
このモックでは、遅延見込み、荷待ち、未割り当て、追加便など、配車担当者が確認する必要のある便を上位に表示しています。変更履歴を残す場合は、変更前後の内容、理由、登録者、関係者への連絡状況を別途記録する構成が考えられます。
画面イメージ:当日の配車・運行状況・例外確認
画面構成イメージはPCからご覧ください。
到着、受付、荷役開始、荷役完了、出発などの時刻を記録し、便ごとの荷待ち時間や荷役時間を確認する画面例です。
時刻が不足している便は「要確認」として表示し、遅延理由や受領書などの証跡も便に関連付けます。集計に利用する場合は、各時刻の定義を拠点間で確認しておくことが必要です。
画面イメージ:運行実績と荷待ち・荷役時間の記録
画面構成イメージはPCからご覧ください。
時間帯ごとのバース予約と、当日の入場・待機・作業状況を確認する倉庫側の画面例です。
予約済みの便だけでなく、到着遅れや予約のない当日便も表示し、順番変更や受け入れ可否を担当者が判断できる構成にしています。呼び出し通知を行う場合は、通知先と送信のタイミングも運用に合わせて設定します。
画面イメージ:バース予約・入場受付・待機状況
画面構成イメージはPCからご覧ください。
ピッキング、検品、積み込みの進捗を出荷予定や便ごとに表示し、現場ではスマートフォンから開始・完了などを登録する画面例です。
すべての作業記録を対象にするのではなく、配車やバース利用の判断に必要な工程から始める方法もあります。前工程が完了していない場合の操作制限や、欠品・再確認時の入力項目は、実際の作業手順に合わせて決めます。
画面イメージ:庫内進捗と現場用の入力画面
画面構成イメージはPCからご覧ください。
便ごとの基本運賃に、待機料や付帯作業などの明細を関連付け、請求書を発行する前に差異を確認する画面例です。
待機時間、遅延理由、受領書、写真など、判断に使う記録を同じ便から参照できるようにします。自動計算の結果をそのまま確定するのか、担当者や承認者の確認を必須にするのかは、契約条件や社内手順に応じて設定します。
画面イメージ:運行実績を参照した請求前確認
画面構成イメージはPCからご覧ください。
配車、運行、入場受付、庫内作業、受領書、請求明細を関連付けるには、各システムで共通して参照できる便番号や運行管理番号が必要です。
既存の番号を利用できるか、新しい番号を発行するかを確認し、同じ番号をTMSやWMSなどへ渡せるかも調べます。最初から各システムを統合せず、Web画面に参照先や主要項目をまとめる方法もあります。
到着、受付、呼び出し、荷役開始、荷役完了、退出のうち、管理に必要な時刻を選びます。GPSや受付端末から取得するのか、ドライバーや倉庫担当者が入力するのかによって、記録の意味や精度は変わります。
拠点ごとに受付方法が異なる場合は、共通項目と個別項目を分けます。未入力や後日修正を認める場合は、その表示方法や修正履歴も決めておきます。
予約時には、日時、車両、荷主、荷姿、作業内容などを登録し、当日は入場、受付、待機、作業開始、完了の実績を記録します。
予約変更や当日便をどのように受け付けるか、順番を変更できる担当者は誰かなど、倉庫ごとの判断手順も画面に反映します。予定と実績を分けておくと、時間帯別の利用状況を確認する資料にも利用できます。
庫内のすべての作業実績を記録するのか、出発予定やバース利用に関わる工程だけを対象にするのかで、入力項目は変わります。
例えば、ピッキング、検品、積み込みについて、未着手、作業中、確認待ち、完了を登録する構成が考えられます。現場で利用する端末、入力者、バーコードの利用有無、修正権限を確認して画面を設計します。
待機料、追加便、再配、立ち寄り、付帯作業などは、契約条件と実績記録から算出できるものと、個別の確認が必要なものに分けます。
発生理由、依頼者、時刻、証跡、承認者、請求可否を記録し、作成中、確認待ち、修正依頼、確定などの状態を表示します。自動計算を採用する場合も、条件変更の管理方法と確定前の確認者を決めておきます。
配車、運行、倉庫、請求を一度に対象にすると、関係者や既存システムが多くなります。最初にどこを対象にするかは、現在確認に時間を要している業務と、利用できるデータをもとに決めます。
例えば、次のような単位から検討できます。
初期運用で入力方法や確認項目を検証した後、ほかの拠点、運行実績、請求前確認、TMS・WMSとのデータ連携へ対象を広げる方法があります。
ご相談の際は、次のような情報があると、対象業務と必要な画面を検討しやすくなります。
既存システムを残したままWeb側に照会画面を設ける方法と、一部の入力・承認までWeb側で行う方法では、必要な連携や運用が異なります。現在の資料や画面を確認しながら、どこまでを制作対象にするか検討します。 物流分野でのその他の活用例は、 物流・倉庫・インフラ向けWebシステム活用アイデア に掲載しています。
「一つの倉庫だけでバース予約を試したい」「配車変更と連絡状況を画面に残したい」といった段階でも構いません。現在の運用を伺い、対象範囲と画面案を検討いたします。