動物病院・ペットクリニック向けWebシステム活用アイデア(Web予約・Web問診・予防案内)

動物病院・ペットクリニックの業務を「予約」「問診」「来院後フォロー」まで一続きにして、院内の確認や連絡の往復を減らすためのWebシステム活用アイデアをまとめました。Web予約(LINE受付含む)やWeb問診(問診票)、予防接種・予防薬の案内、検査結果の共有など、電話が増えやすい場面を前提に設計します。

動物病院・ペットクリニック向け

対象:動物病院/ペットクリニック/トリミングサロン併設病院/ペットホテル運営

次のような仕組みを組み合わせて、院内の説明と記録が追いやすい状態を作ります。Web予約(LINE受付含む)やWeb問診(問診票)を入口に置き、予防接種(混合ワクチン・狂犬病など)やフィラリア/ノミ・マダニ予防の案内、検査結果の共有まで、必要な情報が同じ場所に集まる形を想定します。

行列のできる動物病院

こんな動物病院・ペットクリニックに向いています

次のような状況の施設様を主な対象としています。

  • 診療・トリミング・ペットホテルの予約が電話中心で、診療中も呼び出しが増えてしまい、現場が落ち着かない。
  • フィラリア/ノミダニ/ワクチン/健診の案内が、ハガキや口頭説明に偏っていて、時期の伝え漏れが起きやすい。
  • 検査結果や画像、説明資料を紙で渡しており、後から「どこに書いてありましたか?」の問い合わせが増えている。
  • 引き継ぎが口頭・ノート中心で、担当が変わると説明内容や注意点が揃いにくいことがある。
  • 混む時間帯に来院が集中し、待ち時間への不満が出てきた。受付の案内も毎回同じ説明になりがち。
  • トリミング/ホテル/しつけ等のメニューが増え、料金・注意事項・持ち物が口頭説明頼みで、スタッフの負担が大きい。

よくある課題

1. 電話対応が多く、診療・処置の流れが止まりやすい

電話予約や問い合わせが増えると、診療中に手が止まる場面が増え、受付も来院対応と電話対応の両方で詰まりがちです。結果として、待ち時間や説明の質にも影響が出やすくなります。

2. 予防・健診の案内が「記憶」と「メモ」に頼りやすい

案内時期がスタッフごとのメモや経験に依存すると、案内のタイミングがずれたり、抜けが出たりします。飼い主様側も「いつ何をすればいいか」が分からず、結局電話で確認する流れになりやすいです。

3. 説明資料が紙中心で、後日のフォローが回りにくい

紙で渡した資料は紛失されやすく、読み返しても理解しづらいことがあります。Web側に「いつでも見返せる説明」を用意すると、再説明の回数を減らしやすくなります。

制作可能なWebシステムの組み合わせ例

既存の予約システムや院内カルテの運用を崩さずに、まずは「飼い主様との窓口」と「院内で確認したい一覧」を整える方向で組み合わせます。

代表的なWebシステム例

  • 初診/再診/ワクチン/健診/手術相談など、目的を選べる予約フォームを用意します。トリミング・ホテルも同じ入口にまとめ、必要情報(犬種・体重・持病・注意点など)を事前に受け取れる形にします。
    送信内容は院内用の一覧に蓄積し、日付・時間帯・メニュー・担当者で絞り込めるようにします。紙や口頭での申し送りを減らし、確認の手間を減らす狙いです。
    既に外部予約を導入している場合は、「予約は外部」「院内で確認する一覧は自前」という切り分けも可能です。
    自動返信メールには、来院時の持ち物、混雑時のお願い、キャンセルの扱いなどを明記し、電話での同じ説明を減らします。

  • 犬・猫それぞれについて、年齢や生活環境に合わせた予防メニューを「いつ頃」「何を」「どんな頻度で」行うのか、カレンダー/チェックリスト形式で整理します。
    「今月やること」がひと目で分かる形にしておくと、飼い主様が自分で確認しやすくなり、電話確認も減らしやすいです。
    メールやLINEの配信からこのページへ誘導するだけでも、院内掲示では伝えきれない説明(副反応の注意、対象外条件など)を補いやすくなります。
    さらに踏み込む場合は、院内の運用やセキュリティ要件を確認しつつ、個別の案内(次回予定の目安)まで表示する方向も検討できます。

  • 血液検査の見方、レントゲン/エコーでよく出る所見、慢性疾患の管理ポイント、食事や投薬の注意点などを、飼い主様向けに分かりやすくまとめたページ群を用意します。
    診察時は「詳しい説明はこちら」とURLを案内するだけで済むため、説明の抜け・ばらつきを減らしやすくなります。
    病院としての方針(再診の目安、受診の判断基準、緊急時の連絡方法など)もまとめておくと、時間外の問い合わせの一次対応にも役立ちます。
    個別の検査結果PDFを共有する場合は、公開範囲・本人確認・保管期間などのルールを決めた上で、無理のない方式から段階的に進めます。

  • トリミングは、基本コースとオプション(部分カット/爪切り/歯みがき等)を、犬種・体重別の料金表で見やすく整理します。ホテルは部屋タイプ、預かり条件、持参物、注意事項をまとめます。
    申込フォームでは希望日時だけでなく、持病・投薬・性格面の注意点、預かり中の過ごし方の希望なども事前に受け取れる形にします。
    初回と2回目以降で入力項目を切り替えることで、入力負担を増やしすぎずに情報は一通り受け取れます。
    写真や短い動画で施設の雰囲気を伝えておくと、当日の不安が減り、問い合わせも整理しやすくなります。

  • 休診・診療時間変更などの重要情報に加え、季節の注意点(暑さ対策、花火や雷への配慮、換毛期のケアなど)を一覧で整理します。
    カテゴリ分け(予防/食事/行動/トリミング等)をしておくと、飼い主様が「自分に関係ある情報」を探しやすくなります。
    しつけ教室・相談会などのイベントは、申込フォームと紐づけて参加者を一覧管理できるようにし、リマインド連絡まで流れを統一します。
    SNSのリンク先としても使いやすく、投稿のたびに説明を作り直す負担を減らせます。

業務別(部門別)/シーン別の画面構成例

部門や用途別の「ダッシュボード画面イメージ」を紹介したページです。

活用シーンの具体例

電話を減らし、診療の流れを崩しにくくする

予約やよくある質問の案内先をWebに集約することで、診療中の電話が減り、受付も来院対応に集中しやすくなります。結果として、待ち時間や案内の不満を抑える方向につながります。

予防・健診の案内を「見返せる形」にして問い合わせを整理する

「今月やること」を見える形で用意し、メール・LINEから同じページへ案内できるようにすると、説明の回数を減らしながら、予防の抜けも起きにくくできます。

検査・治療の説明をWebで補い、理解度を上げる

説明資料をWeb側にまとめておくと、飼い主様が自宅で落ち着いて読み返せます。診察室で伝えきれない部分を補え、治療方針の理解や継続通院の納得感につながります。

将来的な拡張オプション(例)

まずは予約・案内・情報ページを整え、必要に応じて次のような拡張も選べます。

  • ワクチン・予防薬の次回目安をもとに、リマインドメール/LINEを送る仕組み(運用ルールと連携範囲を決めて導入)
  • 予約時の入力から問診票を作り、院内で確認・印刷できるようにする機能
  • トリミング/ホテル利用時の写真・メモを、飼い主様向けページで共有する仕組み(公開範囲を明確に)
  • 来院履歴や利用メニューに応じて、案内内容(健診の案内、トリミングのおすすめ等)を出し分ける簡易表示
  • 時間外の問い合わせを減らすためのFAQ整備と、チャットボット等による一次案内
  • オンライン相談・セカンドオピニオン用の予約枠管理と、事前説明・同意事項の確認ページ
  • アンケートフォームと連動した満足度の集計・簡易レポート
  • しつけ教室・パピークラスの出欠管理、教材配布ページの整備
  • 複数院展開時の、共通コンテンツ配信と院別情報(診療時間・担当など)の切り替え
  • 採用ページ・応募フォームと連動した応募の一覧管理(見学希望・インターン希望を含む)

導入までの流れ(例)

  1. 予約の受け方(電話/Web/外部予約)と、予防・健診・トリミング・ホテルの現状運用を伺い、「困っている場面」を具体的に洗い出します。

  2. 最初に整える範囲を決めます(例:診療予約の整理から/予防案内ページから)。同時に、院内で最低限そろえたい管理項目も決めます。

  3. ページ構成・フォーム項目・一覧の見せ方を具体化し、デザインを含めた画面案としてご提示します。運用ルール(誰がいつ更新するか)も合わせて整理します。

  4. ご承認いただいた内容で実装し、テスト環境で予約〜確認〜案内の流れを実際に動かしながら、使い勝手を調整します。

  5. 本番反映後、更新手順や受付の案内文など、現場で困らない範囲の簡易マニュアルを整えて運用開始となります。

動物病院・ペットクリニック向けのWebシステム構成について相談したい方へ

「予約は外部ツールのままにして、公式サイト側の案内と導線だけ整えたい」といったご相談でも構いません。
現状に合わせて、無理のない範囲から一緒に組み立てます。

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