士業/行政書士事務所

補助金・許認可申請の資料回収と進捗を整理する顧客ポータル

Webシステムのカスタマイズ制作

行政書士事務所が補助金申請や許認可手続きを支援する際は、まず相談内容や申請条件を確認し、対象となる制度に応じて必要な情報や資料を顧客へ案内します。その後は、申請書の作成・提出や、必要に応じた照会・追加資料への対応などを進めます。
メール、電話、共有フォルダなどを併用している事務所では、案件数が増えると、顧客へ依頼した資料、受領したファイル、担当者の確認結果、次の期限をそれぞれの履歴から探す場面が増えます。担当変更の際にも、最新の状況を引き継ぐための確認が必要です。
このページでは、複数の職員が案件を並行して担当する行政書士事務所を想定し、初回相談前の情報受付、必要書類の案内と提出、案件の進行確認、修正依頼、補助金採択後の実績報告を扱う顧客ポータルの画面イメージをご紹介します。
5つの画面では、顧客から受け付けた情報と事務所側の確認結果を案件単位で扱い、依頼内容や次の対応を確認する構成を示しています。既存の案件管理、文書作成、電子申請などを継続する場合は、どのシステムを正式な記録とするかを確認し、ポータルが担当する範囲を決めます。

補助金・許認可申請の資料回収と進捗を整理する顧客ポータル

こんな事務所の方に向いています

  • 複数の職員で案件を担当し、担当変更や確認者への引き継ぎがある。
  • 補助金・許認可の案件が同時に進み、顧客別の資料依頼や期限確認に時間がかかっている。
  • 修正依頼の対象・理由・期限を事務所内で共通の形式にしたい
  • 公募締切、顧客への回答期限、申請先から指定された期限などが重なり、案件ごとの優先順位を確認しにくい
  • 補助金の採択後に必要となる契約書・請求書・支払記録などの回収が提出時期の直前に集中している
  • 顧客がパソコンやスマートフォンから、依頼内容と提出状況を確認できるようにしたい

このページで扱うシーン

ここで挙げるシーンは、下の「ダッシュボード(管理画面)構成イメージ集」の画面に対応しています。

クリックで流れを確認できるミニデモ(疑似遷移)

シーン(タブ)とステップ(1〜4)を切り替えると、説明と画面イメージが連動します。事務所側で行う確認と担当の例は、この下の運用メモでご覧いただけます。

※ 画面は検討用です。対象となる制度・手続き、事務所内の確認方法、顧客へ公開する情報を伺い、必要な機能を個別に設計します。

A
初回相談で確認する項目を、制度・手続きの区分ごとに設定します

フォームでは初回相談に必要な範囲を受け付け、詳細は面談や資料確認へ引き継ぎます。

A
回答内容に応じ、担当者が確認したい資料を案内します

画面の候補表示だけで申請可否を確定せず、資格者が制度要件と事実関係を確認します。

A
相談希望日の受付後、事務所側で予約を確定します

希望日時の選択と予約確定を分け、対応方法や担当者を確認してから顧客へ連絡します。

A
入力内容、担当者の確認結果、顧客への連絡を案件履歴に残します

確認日と担当者を記録し、後から参照する回答と判断内容を区別します。

B
案件区分に応じた必要書類リストを設定します

制度の公募要領や行政庁の案内を確認し、案件固有の資料があれば追加します。

B
未提出資料と回答期限を指定して提出を依頼します

メール通知を使う場合も、送信済みと顧客の確認済みは別の状態として記録します。

B
受領したファイルを確認し、確認中・再提出依頼・確認済みを記録します

ファイルの受領だけで内容確認済みとは扱わず、担当者が確認した版を明示します。

B
差し替え前のファイルと修正依頼の履歴を案件単位で確認します

現在有効な版、提出者、受領日時、確認者を残し、参照すべきファイルを判別できるようにします。

C
事務所内で使用する進行段階、次の対応、期限を登録します

補助金と許認可で工程が異なる場合は、案件区分ごとに段階を設定します。

C
顧客には、事務所が公開対象とした進行状況を表示します

事務所内の作業状況と申請先の正式な処理状況を区別し、表示の更新日も示します。

C
期限、担当者、次の対応が未登録の案件を確認します

期限の種類と根拠を登録しておけば、担当者が確認すべき案件を選ぶ材料になります。

C
進行段階の変更日時と変更者を履歴に残します

申請先への提出日や照会受領日も記録する場合は、事務所内の予定日と分けて管理します。

D
修正事項を、対象ファイル・該当箇所・理由・期限とともに登録します

定型文は案内文の下書きとして使い、案件固有の内容を担当者が確認してから送信します。

D
事務所からの修正依頼か、申請先からの照会かを明示します

依頼元、対象書類、回答方法、回答期限を示し、顧客が対応内容を確認できるようにします。

D
再提出ファイルを受領し、担当者が内容を確認します

顧客によるアップロード、事務所の確認、修正完了を別々に記録します。

D
修正前後のファイルと連絡履歴を案件に関連付けます

どの依頼に対する再提出かが分かるよう、修正依頼と回答ファイルを対応させます。

E
補助金の制度と事業内容に応じ、必要な証憑を登録します

契約、発注、納品、支払い、実施状況など、確認対象と提出時期を案件ごとに設定します。

E
証憑が発生する時期に合わせて提出を依頼します

受領後は、対象期間、名義、金額、支払方法など、制度に応じた確認結果を記録します。

E
実績報告に使用するファイルを確認し、提出版を記録します

ポータルへの登録と実際の提出完了を分け、提出日・提出先・受付記録を残します。

E
年度・制度・案件ごとに証憑の受領状況を確認します

未受領、確認中、再提出依頼、提出済みの状態から、次に確認する対象を判断できます。

運用メモ(担当と確認時期の例)

※ 担当者名と確認時期は一例です。受任体制や事務所内の権限に合わせて決めます。

① 案件開始担当者

案件区分を選び、必要書類・担当者・次の確認日を登録する

確認時期:相談受付後
② 資料受付担当者/補助者

ファイルの受領状態を確認し、未提出資料を顧客へ案内する

確認時期:提出通知の受信後
③ 修正依頼担当者

対象箇所と理由を確認し、必要な部分を編集して送信する

確認時期:内容確認後
④ 案件確認管理者

期限が近い案件、担当未設定、顧客回答待ちを確認する

確認時期:事務所で定めた周期
※ システムに記録する項目と、資格者が別途確認する内容を分けておくと、担当範囲が分かりやすくなります。

申請支援の運用で確認が増えやすい場面

パターン1: 資料依頼が個別メールに分かれ、未提出の把握に時間がかかる

案件ごとに別のメールや共有フォルダを使っている場合、依頼済みの資料と未提出資料を確認するために複数の履歴を参照することがあります。
依頼日、回答期限、受領状態を案件画面に記録すると、次に顧客へ確認する内容を一覧から選べます。

パターン2: 修正依頼の対象・理由・期限が、顧客へ十分に伝わらない

「書類に不備があります」という案内だけでは、顧客が該当箇所や提出方法を判断できない場合があります。
対象ファイル、該当箇所、修正理由、再提出方法、期限を記載し、送信前に担当者が内容を確認します。

パターン3: 事務所内の進行状況と、顧客へ公開する情報が決まっていない

事務所内の作業段階をそのまま顧客へ表示すると、申請先の正式な処理状況と誤解される可能性があります。
顧客向けには、公開する段階名、次に顧客が行うこと、最終更新日を決め、内部用の記録と分けて表示します。

パターン4: 複数の期限があり、どの期日を基準にしているか分かりにくい

公募締切、申請先から指定された回答期限、顧客へ依頼した期限、事務所内の確認日では、意味も、変更できる担当者も異なります。
期限の種類、根拠、更新者を記録し、正式な期日は公募要領、申請先の案内、個別の通知でも確認します。

パターン5: 採択後の実績報告に必要な証憑が、提出直前まで不足している

補助金では、採択後も契約、発注、納品、支払いなどの記録が必要となる場合があります。
制度ごとの対象資料と保存時期を確認し、証憑が発生した段階で提出を依頼する運用を検討します。

ダッシュボード(管理画面)構成イメージ集

以下は、行政書士事務所での利用を想定した検討用の画面です。実際の制作では、対象となる制度・手続きと現在の運用を確認します。
既存の案件管理、文書作成、電子申請を継続する場合は、ポータルへ登録する情報、既存システムへ残す情報、更新担当者を決めてから画面を設計します。

シーン1

初回相談前の情報を事前確認フォームで受け付けたい(事前確認)

事前確認フォームでは、申請の種類、所在地、希望時期、事業や手続きの概要などを受け付けます。
回答に応じて候補制度や確認事項を表示する場合も、申請可否や受任の判断は、資格者が制度要件と入力内容を確認した後に行います。

  • 簡易ヒアリング(業種・従業員規模・投資内容・希望時期など)
  • 候補表示と、担当者が確認する補足事項
  • 確認に必要な資料の案内
  • 相談希望日の受付と連絡先の登録

画面イメージ:簡易診断ウィザード+結果カード

この操作の結果
初回相談で確認する情報と、面談時に確認する内容を分けて受け付けられます

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン2

案件別の必要書類と確認状態を把握したい(書類チェック)

書類チェック画面では、案件ごとの必要資料と、現在の提出・確認状態を表示します。
顧客がファイルを登録した時点は「受領」とし、担当者による内容確認や再提出依頼とは分けて記録します。

  • 制度・手続きごとの書類一覧を案件へ適用
  • 状態(未提出/受領/確認中/再提出依頼/確認済み)
  • 回答期限と通知履歴
  • 差し替え履歴と、現在確認中の版

画面イメージ:書類チェックリスト+未提出抽出

この操作の結果
未提出資料と内容確認中の資料を区別し、次に連絡する対象を確認できます

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン3

事務所内の進行段階と期限を一覧で確認したい(進捗ボード)

進捗ボードには、事務所内の作業段階、担当者、次の対応、期限を表示します。
顧客へ進行状況を公開する場合は、申請先の正式な処理状況と誤認されない段階名を用い、更新日を明示します。

  • 事務所内の段階(相談受付→要件確認→資料受付→申請準備→提出→照会対応→完了)
  • 担当者・期限・次の対応を案件ごとに表示
  • 期限接近・期限超過・担当未設定の案件を抽出
  • 顧客向けには公開可能な段階と依頼事項を表示

画面イメージ:進捗カンバン+期限バッジ

この操作の結果
事務所内の進行状況と、顧客へ案内する内容を案件単位で確認できます

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン4

修正箇所・理由・期限を明記して再提出を依頼したい(修正依頼)

修正依頼画面では、対象書類、該当箇所、修正理由、回答期限、担当者を記録します。
定型文を利用する場合も、案件固有の事実と申請先からの照会内容を担当者が確認してから送信します。

  • 依頼区分(資料不足/記載確認/形式確認/申請先からの照会など)
  • 案内文の下書き+対象書類・該当箇所・期限
  • 依頼・回答・再提出・確認の履歴
  • 顧客側には対応内容と再提出方法を表示

画面イメージ:修正依頼作成+テンプレ選択+履歴

この操作の結果
修正依頼と回答ファイルを対応させ、現在の確認状態を記録できます

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

シーン5

採択後の実績報告に必要な証憑を時期ごとに受け付けたい(実績報告)

補助金の実績報告では、採択後の契約、発注、納品、支払いなどの各段階で証憑が発生します。
制度と事業内容に応じた確認項目を設定し、資料が発生する時期に合わせて顧客へ提出を依頼します。

  • 証憑区分(契約書/請求書/領収書/支払記録/写真など)
  • 提出時期と顧客への案内履歴
  • 内容確認と再提出依頼
  • 実績報告に使用した版と提出記録

画面イメージ:実績報告チェック+証憑アップロード+期限

この操作の結果
証憑の受領・確認・再提出依頼と、実績報告の提出記録を分けて管理できます

システム画面のイメージはPC、タブレット、スマホ横向きでご覧ください。

Webシステムで申請業務を支える考え方

  1. 1. 事前に受け付ける内容と、資格者が確認する内容を分ける

    フォームでは、申請の種類、所在地、対象事業、希望時期、準備状況など、相談前に顧客が回答できる内容を受け付けます。本人確認、利益相反の確認、制度要件への該当性、受任可否などは、入力結果だけで完了させず、事務所の担当者が確認します。
    補助金と許認可では確認事項が異なるため、案件区分に応じて質問を切り替えます。相談希望日を受け付ける場合は、候補日の選択と予約確定も別の状態にします。

  2. 2. 未提出・受領・確認中・再提出依頼・確認済みを区別する

    制度・手続きごとの書類一覧を案件へ適用し、未提出、受領、確認中、再提出依頼、確認済みの状態を記録します。顧客がファイルを登録しただけでは、内容確認済みにはしません。
    差し替えがある場合は、提出者、受領日時、版、確認者を残します。どのファイルが現在確認中で、どれが申請に使用する版かを識別できるようにします。

  3. 3. 事務所内の進行段階と申請先の状況を区別する

    相談受付、資料受付、内容確認、申請準備、提出、照会対応など、事務所内の進行段階を表示します。申請先の状況も表示する場合は、事務所が確認した情報なのか、外部システムから取得した情報なのかを明示します。
    顧客向け画面には、公開対象とする段階名と次の依頼事項を表示します。事務所内の予定日と申請先の正式な期限は分け、更新日と更新担当者も記録します。

  4. 4. 修正依頼の発信元・対象・理由・期限を明記する

    事務所内の確認による修正依頼と、申請先からの照会・補正指示では、発信元と対応方法が異なります。対象書類、該当箇所、理由、回答方法、期限を案件に記録します。
    定型文は下書きとして利用し、担当者が案件固有の内容を確認してから送信します。顧客からの回答と再提出ファイルは、対応する依頼に関連付けます。

  5. 5. 申請後の手続きは、制度・許認可の種類ごとに設定する

    補助金では採択後の交付手続きや実績報告、許認可では取得後の届出や更新など、申請後に必要な対応が異なります。補助金の実績報告では、契約書、請求書、支払記録、実施写真などを必要な時期に案内し、提出状況を記録します。
    ポータルに登録された状態、事務所で確認した状態、申請先へ提出した状態を分け、提出日、提出先、受付記録を残します。

  6. 6. 顧客向け画面には、公開対象とした情報だけを表示する

    顧客側の画面には、現在依頼している書類、顧客自身が提出したファイル、修正依頼、事務所からの連絡などを表示します。他の顧客や事務所内限定の情報が表示されないよう、案件・顧客・職員ごとに閲覧権限を設定します。
    本人確認の方法、アカウント発行、退職・契約終了時の権限停止、保存期間、操作記録、バックアップも検討対象です。メール通知を併用する場合は、送信済みと相手の確認済みを同一の状態にしません。

  7. 7. 既存システムとの担当範囲と正式な記録先を決める

    既存の案件管理、顧客管理、文書作成、ファイル共有、電子申請などを継続する場合は、それぞれのシステムが担当する情報を確認します。顧客ポータルは、相談受付、資料提出、顧客への連絡、公開用の進行表示など、必要な部分だけを対象にできます。
    顧客情報、申請書、提出版、正式な期限をどこへ保存するかを決めたうえで、連携の可否、更新方向、更新頻度、連携できない場合の運用を検討します。

小さく始めるなら、どこから始めるか

初期の対象範囲は、案件数、確認作業の頻度、既存システムとの重複を確認して決めます。
たとえば、次の3機能を候補として比較できます。

  • 書類チェック(受領・確認・再提出依頼・版の記録)
  • 進捗ボード(事務所内の段階・担当者・期限・次の対応)
  • 修正依頼(発信元・対象箇所・理由・期限・回答履歴)

初期機能の利用状況を確認したうえで、事前確認フォームや実績報告の証憑受付など、別の工程を追加するか判断します。

ご相談いただくときのポイント

次の内容が分かる範囲であれば、対象機能と画面の検討を始められます。

  • 対象業務(補助金・許認可の種類、月間・年間の案件数、受付が集中する時期)
  • 現在の受付方法(メール、電話、共有フォルダ、既存の案件管理・電子申請など)
  • 書類の状態区分(未提出、受領、確認中、再提出依頼、確認済み、申請使用版など)
  • 期限の種類と更新方法(公募締切、申請先の指定期限、顧客への回答期限、事務所内の確認日)
  • 顧客情報・申請資料の閲覧権限、保存期間、採択・許可後に扱う業務

士業全体としての活用イメージは、 士業向けWebシステム活用アイデア でもご覧いただけます。

業務別(部門別)/シーン別の画面構成例

士業向けの業務や利用場面ごとに、管理画面の例を紹介しています。

行政書士事務所向けWebシステム制作について相談したい方へ

顧客への資料依頼、受領後の確認、修正依頼、案件の期限確認を一つの画面で扱いたい場合は、現在の受付方法や対象となる申請手続きが分かる段階からご相談いただけます。既存システムを継続する場合も、その利用範囲を踏まえて画面案をご提案します。

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