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R&D・技術部門の評価試験・試作依頼・技術相談を管理するWebシステム

Webシステムのカスタマイズ制作

研究開発(R&D)・技術部門で扱う業務は、製品分野や開発体制によって異なります。顧客・営業からの技術相談、試作・評価の依頼、試験結果、図面・仕様の改訂など、一つの案件に関する情報が複数の形式で発生することもあります。
こうした業務について、依頼内容はメール、測定値はExcel、報告書や図面は共有フォルダというように、複数の場所にある情報を案件ごとに確認できるようにしたい、過去の評価条件や判断理由を検索できるようにしたい、というご相談をいただくことがあります。
このページでは、技術相談・評価依頼の受付、試験結果、仕様変更、設備予約、技術回答などをWebで管理する方法を、8つの画面イメージとともにご紹介します。既存のExcel、PDM・PLM、文書管理サービスなどを引き続き利用し、Web側には検索や進捗確認に必要な項目だけを持たせる構成も可能です。
ここでご紹介する画面や項目は一例です。現在の帳票、承認手順、既存システムとの役割分担を確認したうえで、最初に対象とする業務と管理項目を決めます。

製造業R&D・技術部門の評価試験・試作依頼・技術相談のWeb一元管理

このようなご相談に対応しています

  • 顧客・営業から届く技術相談や評価依頼を、受付後に案件として登録し、担当者と進捗を確認したい。
  • 試験報告書や評価データの保存場所は変えず、製品・条件・実施時期などから参照先を検索できるようにしたい。
  • 過去の技術問い合わせと回答の要点を残し、類似案件を検討する際に参照したい。
  • 営業には、技術検討の詳細ではなく、現在の状況や回答予定など必要な情報だけを共有したい。
  • 仕様変更や標準条件外の対応について、判断理由、承認者、適用範囲を案件ごとに確認したい。
  • 大学・共同研究先・海外拠点など、相手先に応じて閲覧できる情報を分けたい。
  • 評価設備・試験室の予約と、利用時の作業条件や準備事項を同じ画面で確認したい。

ご紹介する8つの画面イメージ

ご相談時に確認することの多い運用上の論点

確認点1:依頼・試験条件・結果を一つの案件として確認できるか

評価依頼はメール、測定データはExcel、最終報告はPDFというように、工程ごとに情報の形式や保存場所が異なる運用があります。個々の資料は保管されていても、正式な試験条件と最終版の報告書を一続きで確認できるとは限りません。
Webシステムを検討する際は、元資料をどこに保存するかだけでなく、案件番号、依頼内容、条件、結果の要点、参照先をどの段階で関連付けるかを確認します。
既存の保存場所を残す場合は、どの資料を正式な記録とするかも決めておく必要があります。

確認点2:顧客別・用途別の条件と変更履歴をどこに残すか

同じ製品でも、顧客、用途、使用環境によって適用できる条件が異なることがあります。標準仕様、図面・BOM(部品表)、個別回答、変更連絡が別々に管理されている場合、どの条件を参照すべきか確認が必要です。
Web側に条件の要点を登録するのか、正式な仕様書への参照先だけを持たせるのかによって、画面項目と更新の責任者は変わります。
仕様変更を扱う場合は、変更日だけでなく、対象となる製品・顧客・ロットなどの適用範囲も記録します。

確認点3:技術部門と営業で共有する情報をどこまで分けるか

技術部門が管理する試験中の数値、未承認の見解、社内向けの検討メモを、そのまま営業へ公開できるとは限りません。一方、受付日、現在の状態、回答予定日などは、営業も確認できたほうが顧客へ案内しやすくなります。
そのため、案件情報をすべて共通画面に表示するのか、技術部門向けと営業向けで表示項目を分けるのかを決めます。
顧客や外部パートナーにも公開する場合は、社内向けの情報とは別に公開範囲を設定します。

確認点4:数値・報告書とともに判断理由をどこまで残すか

試験報告書には、条件、測定値、合否が記載されていても、その条件を選んだ理由や比較した案まで含まれない場合があります。後日、近い案件を検討するときには、結論だけでなく当時の前提も必要です。
ただし、検討過程をすべて入力項目にすると登録量が増えます。評価目的、判断の要点、採用しなかった案など、後から参照する可能性の高い項目を確認して対象を決めます。
承認を伴う判断では、誰がいつ確認したかも合わせて記録します。

管理画面の構成例

シーン1

評価データ・試験結果の検索と参照

画面例では、評価タイトル、対象製品、評価目的、実施期間、判定などを一覧に表示し、条件を指定して検索できるようにしています。
測定値やグラフはExcel・PDF・LIMSなどに残し、Web側には試験条件と結果の要点、元資料への参照先を登録する構成です。

  • 評価名・実施回(例:新材料A/高温サイクル試験 第1回)
  • 対象製品・材料、評価の目的(耐久性、比較評価など)
  • 試験条件の概要(温度、時間、回数など)
  • 結果の要点(合格/要検討/追加評価など)
  • 元資料への参照先(Excel・PDF・LIMSなど)

元資料を移行しない場合でも、どの条件で評価した記録があるかを検索し、正式な報告書を開くための入口として利用できます。

画面イメージ:評価一覧(検索条件:対象製品/評価目的/期間)+ 各行から詳細ExcelやPDFへリンク

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン2

試作・評価依頼の受付・進捗管理

画面例では、試作・評価依頼を一覧にし、依頼元、ステータス、優先度などで絞り込めるようにしています。
詳細画面では、受付内容、担当者、希望納期、追加確認の履歴を一つの案件として確認する構成です。

  • 依頼種別(試作/評価/追加検証/条件変更など)
  • 依頼元(営業/マーケティング/品質保証/顧客など)
  • 対象製品・材料、想定用途
  • 希望納期・優先度(高/中/低)
  • 担当者・ステータス(受付/評価中/完了/保留など)

受付フォームを設ける場合は、依頼の種類ごとに必要な項目を確認し、着手前に不足情報を判別できるようにします。

画面イメージ:試作・評価依頼の一覧(フィルタ:依頼元/ステータス/優先度)+ 詳細画面でやり取り履歴を記録

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン3

技術問い合わせと回答履歴の検索

画面例では、顧客や社内から受けた技術問い合わせを、キーワード、区分、製品、用途から検索できるようにしています。
原文メールや添付資料は既存の方法で保管し、Web側には検索用の分類、質問と回答の要点、関連資料への参照先を登録します。

  • 問い合わせ区分(仕様確認/代替品相談/不具合調査など)
  • 対象製品・シリーズ、想定用途
  • 質問内容の要点(共有範囲に応じて企業名・個人名を非表示)
  • 回答内容の要点(適用条件・注意点・制約事項)
  • 関連資料への参照先(評価結果・技術資料など)

検索結果から当時の回答と根拠資料を確認できるため、類似する問い合わせへの回答を検討する際の参考にできます。

画面イメージ:技術Q&A検索(キーワード検索+区分・製品・用途で絞り込み)+ 詳細で回答のポイントを確認

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン4

品質保証・規格認証部門との情報共有

画面例では、製品ごとに関連する規格・認証、試験結果の概要、報告書への参照先を表示しています。
研究開発部門と品質保証・規格認証部門が、同じ製品情報から評価条件と結果を確認するための画面です。

  • 対象製品に関連する規格・認証(例:UL、CE、食品接触、医療向けなど)
  • 各規格に対する試験条件・結果の要点(合否・余裕度・注意点)
  • 最新の試験報告書・証明書への参照先
  • 規格改定・条件変更時の検討メモ

正式な規格文書や証明書は現在の保管先に残し、Web側には対象製品との関係と参照先だけを持たせる方法もあります。

画面イメージ:製品別「規格・安全性」タブ(関連規格一覧+試験結果の概要+最新報告書へのリンク)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン5

共同研究の概要・進捗・関連資料の確認

画面例では、大学・パートナー企業との共同研究について、テーマの概要、期間、進捗、次回の対応事項を一つの画面に表示しています。
打ち合わせ記録や成果物の保存場所を変更せず、共同研究ごとの概要画面として利用する構成です。

ファイルは既存の共有基盤(SharePoint/Teams/Boxなど)に保管し、
Web側には各資料への参照先をまとめます。社内と相手先で閲覧範囲を分ける場合は、Webシステムと共有基盤の権限設定を合わせて確認します。

  • 共同研究テーマの概要・目的・期間・相手先
  • マイルストーン・進捗記録・次回の対応事項
  • 共有フォルダ・議事録などへの参照先
  • 問い合わせ窓口・連絡先(社内/外部)

初期段階では、共同研究の全資料を移すのではなく、現在の進行状況と参照先を確認するポータルとして制作する方法があります。

画面イメージ:共同研究ごとのポータル(テーマ概要+進捗メモ+関連リンク集)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン6

仕様変更・技術判断の承認履歴

画面例では、仕様変更や標準条件外の対応を一覧にし、影響区分や承認ステータスから検索できるようにしています。
詳細画面には、変更内容、影響範囲、検討内容、承認者、反映状況を記録します。

  • 変更ID(採番)/対象製品・顧客・用途
  • 変更内容(どこを、どう変えるか)
  • 影響範囲(性能・安全・コスト・納期・認証など)
  • 検討内容(判断の根拠、代替案、注意点)
  • 承認ステータス(起票→検討→承認→反映)と承認者

PDM・PLMや既存の変更管理手順がある場合は、どちらを正式な記録とするかを決め、Web側で重複して入力する項目を増やさないようにします。

画面イメージ:仕様変更・技術判断の管理ボード(影響区分/承認ステータスで絞り込み)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン7

評価設備・試験室の予約と作業条件の確認

画面例では、評価設備・試験室の予約を期間、設備、ステータスから検索し、予約内容を一覧で確認できるようにしています。
予約詳細には案件IDを関連付け、利用日時だけでなく、治具、サンプル数、安全手順、校正期限などの作業条件も表示します。

  • 設備・試験室(装置名、設置場所、管理者)
  • 予約情報(日時、利用者、案件ID、試験内容の概要)
  • 必要条件(治具、サンプル数、安全手順、立会い要否)
  • 校正期限・点検状況(要点のみ)
  • 変更履歴(変更者・理由)

校正や点検を別の台帳で管理している場合は、その情報をどこまで予約画面に表示するかを確認して構成を決めます。

画面イメージ:設備予約の一覧(期間/設備/ステータス)+ 予約詳細で作業前提とチェック項目

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン8

顧客・営業向け技術回答の作成・承認

画面例では、作成中の技術回答を一覧にし、承認ステータスを確認できるようにしています。
回答作成画面には、質問の要点、結論、適用条件、根拠資料など、回答前に確認する項目を設けます。

  • 質問の要点(用途・条件・前提)
  • 結論(可/不可/条件付き)
  • 条件・注意点(温度、寿命、取り付け条件、保証対象外など)
  • 根拠資料(評価結果・規格・過去案件など)
  • 社内承認(品質保証確認、上長確認など)・送信履歴

顧客・営業へ渡す回答文と、社内で確認する根拠資料を同じ案件に関連付け、利用者ごとに閲覧できる項目を分ける構成も可能です。

画面イメージ:技術回答ドラフト一覧(承認ステータス)+ テンプレに沿った回答作成と承認フロー

画面構成イメージはPCからご覧ください。

Webシステム化を検討できる範囲

  1. 1. 技術相談・評価依頼を案件として受け付ける

    受付フォームには、対象製品、用途、使用条件、希望時期など、依頼の種類ごとに確認が必要な項目を設けます。顧客が直接入力するのか、営業が代理で登録するのかによって、入力項目や表示内容は変わります。
    受付番号を発行し、依頼内容、添付資料、追加連絡を一件の案件に関連付けます。メールを廃止せず、受付や更新の通知に利用する構成も可能です。
    必須項目は一律に増やさず、着手判断に必要な情報から決めます。

  2. 2. 担当者・状態・回答予定日を案件一覧に表示する

    受付、評価中、追加情報待ち、報告済みなど、現在の業務に合う状態を設定し、担当者、受付日、回答予定日とともに表示します。
    技術部門向けには検討内容まで表示し、営業向けには案内可能な状態と予定日だけを表示するなど、利用者ごとに閲覧範囲を分けることもできます。

  3. 3. 評価結果の要点と元資料の参照先を残す

    詳細な測定データや報告書を既存の保存先に残し、Web側には評価目的、試験条件、結論、適用範囲、注意事項などを登録します。PDF、PowerPoint、共有フォルダ、LIMSなどの元資料を開くための参照先も案件に関連付けます。
    どの情報をWebへ転記するかは、過去案件を検索するときに必要な条件と、入力にかかる作業量を確認して決めます。

  4. 4. 仕様変更・例外対応の判断と承認を記録する

    仕様変更(ECR/ECN)や標準条件外の対応について、変更内容、対象製品、影響範囲、判断理由、承認者、適用日を記録します。PDM・PLMや社内の変更管理手順がある場合は、既存システムとの役割を先に確認します。
    承認経路をすべてWeb化せず、決定内容と承認結果の確認画面から始める方法もあります。

  5. 5. 過去案件の検索項目を、利用目的から決める

    技術分野、用途、製品系統、不具合事象、試験方法など、実際に過去案件を探すときに使う条件を確認し、検索項目にします。
    分類を細かくしすぎると登録項目も増えるため、初期段階では製品、用途、問い合わせ区分など参照頻度の高い項目に限定し、利用状況を見て追加します。

初期導入の範囲を決める場合

研究開発・技術部門のすべての業務を最初から対象にする必要はありません。
技術相談や評価依頼の進捗確認を優先する場合は、次の2つを初期範囲にできます。

  • 評価試験・技術相談の受付フォームを用意し、依頼内容と添付資料を案件番号に関連付ける。
  • 受け付けた案件を一覧にし、担当者、状態、回答予定日を共通で確認できるようにする。

評価結果や仕様変更を最初の対象とする会社もあるため、受付フォームと案件一覧が常に最適とは限りません。現在、確認に時間がかかっている業務と、関係する部門の数を見て初期範囲を決めます。
過去案件の検索、仕様変更の承認、設備予約などは、初期画面の利用状況を確認してから追加できます。

ご相談前に分かるとよいこと

次の情報が分かる範囲であれば、初期の画面構成と管理項目をご提案できます。

  • 現在お使いのExcel・申請書・管理表のサンプル(項目名が分かる範囲で構いません)
  • 最初に対象としたい業務(評価データ/試作依頼/技術Q&A/規格・安全性/共同研究/仕様変更/設備予約など)
  • 利用する部門と閲覧範囲(研究開発/品質保証/営業/情報システム/外部パートナーなど)

現在の帳票やファイルの保存先を確認し、そのまま利用する部分と、Webで管理する部分を分けながら構成を検討します。まだ対象業務が決まっていない段階でも、確認に時間がかかっている場面から画面案を作成できます。
このページでは研究開発・技術部門の例をご紹介しています。製造業全体での活用例は、 製造業向けWebシステム活用アイデア もあわせてご覧ください。

業務別(部門別)/シーン別の画面構成例

製造業の部門や用途ごとに、管理画面の例をご紹介しています。

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