フィットネス・スタジオ運営向け(パーソナルジム/ピラティス/ヨガ/スクール運営)

トレーニング記録とフィードバックを、トレーナーと会員で共有する

小規模スタジオの現場は、予約や決済よりも「セッションの中身」が増えるほど、運用が追いつきにくくなります。
重量・回数・セットの推移、フォームの注意ポイント、体調や違和感(腰・膝など)と避けたい動き、復習メニューや動画―― こうした情報が手帳・LINE・スマホのメモ欄・紙の記録シートに散らばると、次回は「どこまでやったか」を探すところから始まりがちです。
例えば「デッドリフトの翌日に脊柱起立筋が張りやすいなら、今日はヒンジ動作の負担を落として別メニューにしましょう」のような判断も、 記録がまとまっているだけでスムーズになります。
このページでは、会員ごとにトレーニング記録/フィードバック(要点)/復習セット・動画/体調・違和感(注意ポイント)/到達度をひとつにまとめ、 トレーナーと会員の双方が「前回の続き」をすぐ共有できる画面構成イメージをご紹介します(既存の予約管理システム以外の部分をシステム化するイメージです)。
※ここでは、紙のノート・記録シート・スマホ入力も含めて、まとめて「記録」と呼びます。

トレーニング記録とフィードバックを、トレーナーと会員で共有する

こんなスタジオ運営の方に向いています

  • セッションの記録が手帳やスマホのメモ欄に散らばり、次回が「思い出すところから」になっている。(パーソナルジム向け)
  • フォームの注意ポイントが会員ごとに違うのに、毎回説明が最初からになりがち。(ピラティス・ヨガ向け)
  • 会員の注意ポイント(避けたい動き)や代替メニューの共有が追いつかず、担当が変わると説明がぶれる。(複数トレーナー運用向け)
  • 重量・レップ・セットの推移を見せたいが、紙やExcelベースなので難しい。(パーソナルジム向け)
  • 復習メニューや動画リンクを渡しても、会員側で埋もれて「見返せない」まま終わる。(ピラティス・ヨガ向け)
  • キッズ/初心者クラスで、課題・到達度・進級の記録が紙のままになり、引き継ぎが難しい。(スクール運営向け)
  • 体調や違和感の経過を残しつつ、メニュー変更の履歴も残したい。(共通)
  • 休会・離脱の兆し(来店間隔の空き、復習未実施など)を、早めに気づけるようにしたい。(共通)
  • BIG3(スクワット/ベンチ/デッド)の記録を伸ばしたくて、1RMやRPEのメモが増えがち。(パーソナルジム向け)
  • 減量・ボディメイクの進捗を、写真や目標(PFCの目安など)も含めて、面談で振り返れる形にしたい。(パーソナルジム向け)

このページで扱うシーン

ここで挙げるシーンは、下の「ダッシュボード(管理画面)構成イメージ集」の画面に対応しています。

セッション現場で起きがちな運用上の課題

パターン1: 記録が散って、次回準備に毎回ムラが出る(共通)

その場では覚えていても、忙しい週ほど「前回の注意ポイント」を探す時間が増えます。
“記録の置き場所”が複数あるだけで、引き継ぎや見返しが急に重くなります。

パターン2: 会員に渡す復習がリンクだらけになり、結局見返されない(ピラティス・ヨガ向け)

動画・注意点・回数の目安が分散すると、会員側は「どれを見ればいいか」が分からなくなります。
その結果、次回また同じ説明が増え、レッスンが前に進みにくくなります。

パターン3: 体調や注意ポイントの共有が曖昧で、メニュー調整が場当たりになる(共通)

「今日は腰が…」が口頭だけだと、担当が変わったときに同じ確認が増えます。
例えば“レッグプレスマシンの筋肉痛で、ハムや臀部がまだ痛い”のような要点が残るだけでも、現場の迷いが減ります。

パターン4: 到達度や進級が紙のままで、成長の話がしにくい(スクール運営向け)

スクール型だと、出欠よりも「何ができるようになったか」が大事になります。
チェック項目や評価の記録が紙のままだと、振り返りと目標設定が重くなります。

パターン5: ボディメイクの進捗が点で残り、面談が毎回“口頭だけ”になる(パーソナルジム向け)

体重や写真、重点部位、食事の方針(PFCの目安など)が別々だと、面談の準備が重くなります。
「今月は大胸筋上部を厚くしたい」などの狙いと、実施メニューが結びつくと、継続の納得感が出ます。

ダッシュボード(管理画面)構成イメージ集

シーン1

今日のセッション準備を一枚にまとめて、前回の記録をすぐ開きたい(共通)

予約管理ではなく、セッションの準備にフォーカスします。
「今日の対象会員」「前回の要点」「注意ポイント(避けたい動き)」「復習の実施状況」を一枚に寄せると、 セッションの立ち上がりが軽くなります。

  • 今日の対象会員一覧(注意フラグつき)
  • 前回の要点(フォーム/負荷/次回の狙い)
  • 復習の実施状況(自己練習ログの有無)
  • トレーナー側のToDo(次回の組み立てポイント)
  • 共有メモ(トレーナー間):「広背筋種目で左の感覚がまだ掴めない」 など

画面イメージ:セッション準備ボード(要点・注意ポイント・前回の記録)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン2

種目・重量・レップの記録を、会員と同じ画面で振り返りたい(パーソナルジム向け)

その日の記録だけで終わらせず、前回との差分が見える形にします。
会員に見せる前提だと、数字だけでなく「フォームのポイント」や「主観(きつさ)」も一緒に残す方が、 次回の組み立てが早くなります。

  • 種目・フリー/マシン・重量・レップ・セットの入力
  • 前回の同種目との比較(重量/回数/主観)
  • フォームのポイント(短文で残して見返しやすく)
  • BIG3の伸ばし方メモ(任意):1RM/RPE/補助種目の狙い

例:「今月は三角筋後部と大胸筋上部を重点的に」→「インクラインプレス(スミス)の頻度を上げる」など、 狙いとメニューがつながる一言があると、面談もスムーズです。
別の例:「ルーマニアンデッドリフトのハムストリングスがパンパンだから、今日はモモ裏の負担を落として組み替える」なども、短く残ると助かります。

画面イメージ:ワークアウト記録(推移・比較つき)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン3

復習セットとフォーム動画を渡して、次回まで迷わないようにしたい(ピラティス・ヨガ向け)

会員向けの案内は、リンクを散らすより「今回見るもの」だけをひとまとめにした方が伝わります。 マシンがなくても取り組める内容(マット/呼吸/姿勢/セルフケア)に絞り、目的・注意点・回数の目安をセットで渡します。

  • 復習セット(テンプレ+会員別の微調整):マット中心/呼吸/姿勢の要点
  • フォーム動画(短尺):要点に絞った見返し用(ポイント付き)
  • 自己練習ログ(任意):実施チェック/体調メモ
  • 質問・フィードバック:短文でやり取り(既読・対応履歴)

例:「今月のテーマは、骨盤底筋群と腹斜筋群を中心に体幹の安定を優先」など、重点が短く残ると振り返りがしやすくなります。

画面イメージ:復習セット・動画ライブラリ(会員別セット)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン4

体調・違和感・注意ポイントを残して、代替メニューをすぐ出したい(共通)

医療カルテほど重くせず、セッションに必要な範囲だけを残します。
「違和感の部位」「避けたい動き」「代替メニュー」を、短い導線で確認できる形にします。

  • 体調メモ(短文)と発生タイミング
  • 注意ポイント(避けたい動き)と理由
  • 代替メニューの候補(テンプレ化)
  • 経過の履歴(良化/悪化の要点)

例:「OHPで三角筋がまだ張っているから、今日は肩の負担を落として動作の質を優先」など、 その場の判断が早くなります。

画面イメージ:体調・注意ポイント・代替メニュー(履歴つき)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン5

月次の推移と到達度をまとめて、継続・進級の話をしやすくしたい(スクール運営向け)

続けてもらうためには、「何が進んだか」が見えることが大事です。
数値の推移だけでなく、チェック項目(到達度)も一緒に出すと、会話がしやすくなります。

  • 月次の推移(自己練習ログ/セッション記録の要点)
  • 到達度チェック(項目別)とコメント
  • 次月の重点(短文)
  • 継続のサイン(間隔が空いている等)を軽く見える化

画面イメージ:月次レポート(推移・到達度・次月の重点)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

シーン6

減量・ボディメイクの進捗を“数字+写真+重点”でまとめて、面談の質を上げたい(パーソナルジム向け)

既存アプリで食事記録ができても、スタジオ運用に合わせて「面談で話す材料」にまとまっていないことがあります。
ここでは、細かいカロリー計算を増やすより、目標・経過・写真・重点を一枚に寄せて、会話が早くなる形を想定します。

  • 目標設定(減量/増量/ボディメイク):期限・体組成の目安・重点部位
  • PFCの方針(任意):数値の厳密さより「今月の方針」を短文で
  • Before/After写真(提出日で並ぶ)+コメント(短文)
  • 今月の重点とメニューの紐づけ(例:大胸筋上部→インクライン系の頻度)

例:「揚げ物は控えめにして、脂質は総摂取カロリーの30%以内に」など、方針が短く残ると面談が進めやすくなります。
アンチエイジング目的の方でも、「姿勢・体幹の安定」や「継続ペース」が見えるだけで会話が早くなります。

画面イメージ:ボディメイク面談用レポート(目標・写真・重点)

画面構成イメージはPCからご覧ください。

Webシステムでどう楽にしていけるか

  1. 1. 会員単位で「記録の置き場所」を一つにする

    重量・回数・要点・復習・体調(違和感)を、会員単位の箱に入れます。探す先が増えないだけで、次回準備が軽くなります。

  2. 2. フィードバックは「短文+テンプレ」で、続く形にする

    長文を頑張るより、よくある注意ポイントをテンプレ化して、会員ごとの“差分”だけ残す方が続きやすいです。

  3. 3. 復習は「今回見るもの」を束ねて渡す

    リンクを散らさず、動画・注意点・回数の目安を一つの画面にまとめます。会員が見返しやすくなります。

  4. 4. 体調・注意ポイント・代替メニューを短い導線で確認できるようにする

    医療レベルの記録ではなく、セッションに必要な範囲だけを残します。担当が変わっても、迷いが減ります。

  5. 5. 月次は「推移+到達度」で、会話の材料を作る

    数値だけでなくチェック項目も出すと、継続や進級の話がしやすくなります。スクール運営と相性が良い部分です。

  6. 6. ボディメイクは「目標+写真+重点」で、面談を軽くする(任意)

    体組成や写真、重点部位、食事の方針(PFCの目安など)を一枚に寄せると、面談の準備と振り返りが速くなります。

小さく始めるならどこからか

最初から全部を揃えるより、「毎回つまずくところ」から始める方が現実的です。
初期段階では、次の 2〜3 点に絞るケースが多いです。

  • ワークアウト記録(種目・重量・レップ・セット)+フィードバック(短文)
  • 体調(違和感)メモ+注意ポイント(避けたい動き)+代替メニューのテンプレ
  • 復習(動画・ポイント)の会員別セット

スクール運営を強めるなら、到達度チェック(項目リスト)を早めに入れると、後から広げやすいです。
パーソナル寄りなら、写真(Before/After)と「今月の重点」を足すだけでも、面談の質が上がります。

ご相談いただくときのポイント

ご相談時には、次のような情報があると話を進めやすくなります。

  • 会員情報の持ち方(氏名・連絡先に加え、注意ポイント(避けたい動き)をどこまで持ちたいか)。
  • 記録の範囲(重量・レップ・セット、フォームのポイント、面談で残したい要点などの優先度)。
  • 復習の扱い(動画の種類、見返し導線、会員側の自己練習ログの要否)。
  • スクール運営の場合:到達度チェック項目(進級・評価)の持ち方。
  • ボディメイク運用(任意):写真提出のルール、目標(PFCの目安など)の持ち方、面談の頻度。
  • 入力端末(タブレット中心か、スマホ中心か)と、現場で入力できる粒度。

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